ものづくり補助金平成24年度香川県

窓枠内部の補強材生産におけるリードタイム短縮プロセスの確立

筒井鉄工株式会社

この事例のポイント

  • 手作業による加工が多く、製作工程の物の流れが複雑だった。
  • 新たなパンチングレーザー複合加工機を導入した。
  • 物の流れが清流化し、手加工中心の生産体制による無理がなくなり、物の流れが見える化できた。

事業者のプロフィール

事業者名筒井鉄工株式会社
所在地香川県 三豊市
業種金属製品製造業
技術分野切削加工
従業員数33人
設立1977年

事業の背景

弊社はスチール、ステンレス等を使用した扉や枠、その部材など建造物関連の製品を製造している。手作業による加工が多く、製作工程で物の流れが複雑になり、品質にもムラが生じていた。メーカーからの変量発注に対応するため、リードタイムの短縮と高品質・低コストでの加工が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程手作業による加工が多く、製作工程の物の流れが複雑だった。
  • 品質・精度製作工程で品質にムラが生じていた。
  • 納期・工程平均リードタイムは20日前後で、不良品が出るとそれ以上の手間と時間がかかっていた。
  • 生産能力現場の作業工程の流れと工場内のレイアウトに課題があり、短納期などのニーズに対応しにくかった。

やったこと

新たなパンチングレーザー複合加工機を導入した。導入に当たっては、加工時間、加工精度、生産工程を従来機器と比較し、全ての項目で課題をクリアしたことを確認した。生産プロセスと生産体制を新たに構築し、受注からシャーリング加工、パンチング加工、プレス、タップバーリング加工、タップバリ取り、曲げ加工までの出荷までの7つの工程を組み直した。

加工機パンチングレーザー複合加工機

事業の効果

物の流れが清流化し、手加工中心の生産体制による無理がなくなり、物の流れが見える化できた。機器導入により、パンチング加工の継ぎ目や追い抜き痕がなくなり、正確で高精度の製品を仕上げられるようになった。リードタイムは大幅に短縮され、急な受注や特注品、試作品にも柔軟に対応できるようになった。工場要員の削減も実現可能であることが分かった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読めるが、建具製造の流れを示す記述にとどまり、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場や顧客ニーズへの対応(短納期、特注品、試作品)はうかがえるが、競争優位の根拠となる外部環境分析や強み・弱みは書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    リードタイム約20日からの短縮、不良品対応の手間、物の流れの複雑さという課題が具体的に示され、解決策の導入機器とも対応している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上目標が1年目1,000千円から5年目6,000千円と数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社員一丸や若手育成への言及はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    短納期、高品質、特注品や試作品への対応など顧客ニーズへの対応は読めるが、ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    導入機器の選定比較や生産プロセス構築は示されるが、スケジュールや課題解決の具体的な手順は十分に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    建具や板金の一般的な分野であり、高付加価値化や高価格化を図る根拠は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    工場要員の削減、リードタイム短縮、売上目標の増加は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザー加工機やデータ情報のIT化は示されるが、サプライチェーンへの貢献や新しいビジネスモデルの記述は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    香川県三豊市という地域は記載されるが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新規顧客に対して積極的な提案を行い、さらなる設備投資も視野に入れている。今後は製造量の増加やコスト削減につなげたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。