シラス(火山灰)を用いた微小な高強度バルーンの試作開発
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
勇心酒造株式会社
| 事業者名 | 勇心酒造株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県 綾川町 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 発酵 |
同社は清酒製造販売、米醸造発酵製品製造販売、化粧品製造販売、医薬部外品製造販売を事業の柱としており、醸造発酵技術による「ライスパワーエキス」を用いた商品で市場を獲得してきた。アルコール摂取時の二日酔いなどを軽減する機能性素材は複数知られているが、効果の裏付けが乏しく、消費者が効果を実感しにくい状況にある。この分野の市場規模は現在300億円の売上規模と言われ、国内ではウコンや肝臓加水分解物を配合した同様のコンセプト商品が発売されている。
抱えていた課題
やったこと
様々な条件下で米発酵エキスを数十種類試作し、糖や有機酸などの指標成分をリアルタイムに分析するため発酵過程をモニタリングした。動物試験による効果確認と照らし合わせ、最適な発酵条件を見出した。その製法について安定性試験を実施し、一般流通上想定される条件において安定であることを確認した。マイクロアレイによる遺伝子網羅的解析をリアルタイムPCRで再現性確認し、米発酵エキスが生体内でアルコール代謝関連遺伝子を活性化することを示した。動物試験を用いて有効成分のスクリーニングを行ったが、特定成分の同定には至らず、エキス全体で効果を発揮すると判断した。ヒトを対象とした臨床試験を行い、アルコール摂取障害緩和作用を確認するとともに、低活性型のアルコール代謝遺伝子を持つ人に最も有効であることを明らかにした。
新しい製品・サービス:米発酵エキスを含有したアルコール摂取障害緩和作用を有する飲用ドリンク剤(試作品)
米発酵エキスの効率的かつ安定的な製法が確立され、アルコール摂取障害を直接緩和する作用が動物試験およびヒト試験で確認された。試作したドリンク剤を用いた無償ボランティアによるモニターテストでは、7割以上の人が効果を実感し、十分な商品優位性を持つ試作品の完成に至った。直接的にアルコール害に効果を発揮する点で、これまでにない市場優位性の高い製品につながるとされる。海外市場も視野に入れられている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
清酒製造など醸造発酵技術を柱とする事業の延長で米発酵エキス開発に取り組んだと読めるが、過去の取組との一貫性を示す具体記述は薄い。
既存のウコン等配合の同様商品が市場にあり、直接的にアルコール害へ効く点を優位性として挙げているが、競争環境の分析は示されていない。
二日酔い等の課題を明示し、数十種類の試作から好適な発酵方法を見出して効果のばらつきを解決したと具体的に書かれている。
ドリンク1本あたり150〜400円、7割以上が効果を実感とあるが、付加価値額や売上の目標値は示されていない。
技術開発部門の社員を担当者としたが書類作成に苦労したとあり、体制の強さはうかがえるが具体的な人員構成は不明。
ターゲットはお酒に弱い人や二日酔いに悩む人と明確で、70%以上の実感や直接作用という選ばれる理由が示されている。
今後の展望として原価計算、市場調査の再検討、デザイン・商品名の企画を挙げているが、スケジュールは示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
市場規模300億円とされ、アルコール害への直接効果という従来にない機能を持つ点で高付加価値の試作品と読める。
海外市場も視野に入ることに触れるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
機器設備の導入に高いコストを要すると分かっていたと補助の必要性は述べるが、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
発酵過程のリアルタイム分析など技術的手法は書かれているが、サプライチェーンや地域のイノベーションへの貢献は読み取れない。
健康志向やアルコール関連市場への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する旨の記述はない。
香川県綾川町の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は書かれていない。
ドリンク1本あたり150円から400円が妥当と考えられるが、今後詳細な原価計算と市場調査の掘り下げを行い、最適な価格設定を進める必要がある。デザインや商品名、導入戦略などを企画したうえで商品販売につなげる予定である。
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
数ミクロンレベルの精度が要求される加工に対応するため、暖機運転や補正に頼らず絶対的な精度を保てる立形マシニングセンタを導入した。
医師、患者、医療機器販売業者から既存機器の課題や改良点を聞き取り、その内容をもとに開発仕様を作成した。