南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
株式会社三好鉄工所
成果作業工程時間 100%→33%
| 事業者名 | 株式会社三好鉄工所 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県 新居浜市 |
| 業種 | 一般機械器具製造業 |
| 技術分野 | 溶接 |
| 従業員数 | 238人 |
| 資本金 | 3,800万円 |
| 設立 | 1964年 |
株式会社三好鉄工所は化学プラント設備・産業機械の建設からメンテナンスまでを行う総合工事会社で、2012年に株式会社タカテツと事業統合した。主力の熱交換器などプラント装置用機器は、石油・化学・発電所などの大規模新設の縮小を受けて需要が減少している。一方、国内のプラント設備の多くは昭和40年代に建設されて40年以上経過しており、メンテナンス市場は7,978億円に及び直近では需要が増加傾向にある。
抱えていた課題
やったこと
現場で使うポータブル加工機「フランジ・フェーサー」を導入し、組立手順書を作成して組立検証を行い、組立作業を簡素化した。工場内で切削加工テストを行い、標準サイズの平面で単純な形状のワークを対象に、主要材の軟鋼材とステンレス材で加工条件を検証した。検証では最小径のワークで刃物が回転方向に逃げる問題が起き、刃物台を固定する部品を作成して解決した。刃物選定、エアー圧、切込量、送り量などの加工条件を設定して検証し、現地での機械の姿勢や設置、操作を想定して目盛型ハンドルなどの工夫も行った。
ポータブル加工機の導入により、作業工程時間を従来の約1/3〜1/4に短縮できることを確認した。付帯工事の費用や機器の搬出入・輸送の往復費用も削減でき、短納期・低コストで対応できる仕組みと体制を確立した。軟鋼材とステンレス材の加工条件の推奨値を算出し、平面・開先・溝・側面の加工能力も確認した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
2012年のタカテツ統合後も熱交換器の保全・補修実績を積み上げ、現場施工への拡大は既存メンテナンス事業の延長として位置付けられている。
主力の熱交換器需要減少という外部環境に対し、保全・補修の高評価を強みに現場施工を実現し、作業時間を約1/3~1/4に短縮している。
工場搬送の制約と新設縮小による需要減を課題と認識し、現地施工で作業時間を約1/3~1/4、搬出・輸送費を削減する具体策を示している。
作業工程時間を約1/3~1/4に短縮できたと確認しており、付加価値向上の見通しはあるが、賃上げ等の具体的な目標値は記載がない。
設計グループを擁し、熟練職人の技術継承や大規模工事のマネジメント力、半年サイクルの現場改善活動を行う体制が示されている。
顧客から現場でのメンテナンス対応ニーズが高まっていると明記し、短納期・低コスト対応を選ばれる理由として整理している。
現場施工の課題(刃物台の剛性不足、組立手順書の作成、目盛型ハンドル導入)を検証で解決し、今後の受注活動と技術確立の段階が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
プラント設備の高経年化と市場規模7,978億円、需要の直近増加傾向を示し、高度な現地施工技術で差別化する高付加価値性が読み取れる。
市場規模7,978億円と高経年設備の安全操業維持の必要性を示し、国内プラントの保全という社会的インフラに関わる取組である。
作業工程時間を約1/3~1/4に短縮し、搬出・輸送費用も削減できると示しており費用対効果の方向性はあるが、投資額との比較は記載がない。
現地施工ノウハウを海外需要や設計へ反映する構想に触れているが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献の記述は薄い。
プラント保全市場の拡大に触れているが、日本経済の構造転換への直接的な位置付けは示されていない。
瀬戸内海沿岸など地域のプラント需要をターゲットに挙げているが、地域経済や雇用への波及効果の記述は限定的である。
まずは同社製の熱交換器などを納入している顧客を対象に現地メンテナンスの受注を獲得し、瀬戸内海沿岸をはじめ国内の化学・石油プラントや発電所、医薬工場へと市場を広げる予定である。また、現場で得る設計・施工の情報を機器設計に反映させて製品力を高めるほか、将来的には海外でのメンテナンス需要にも対応したいとしている。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
多関節ロボットの先端に特殊光学ヘッドを搭載した外観検査ロボット「HS-IR100」を開発し、フィールドテストを経て製品化した。
神戸製鋼所の抗菌めっき技術を導入し、自社で性能検証を行ったうえで、試作設備(100L槽と付帯設備)を設置・稼働させた。