ものづくり補助金平成24年度愛媛県

高機能冷凍技術導入による省エネ、生産性向上及び新製品開発

愛媛果汁食品株式会社

成果使用電気料金を平均で約8.6%削減した(目標15%には届かず)。

この事例のポイント

  • 原料の冷凍保管にかかる電気料金が高騰し、経営を圧迫している。
  • 省エネ効果が高く冷凍効率のよい高機能冷凍システムを導入し、テスト運転の後に本格稼働させた。
  • 使用電気料金を平均で約8.6%削減した(目標15%には届かず)。使用電気料金は平均で約8.6%下がった。

事業者のプロフィール

事業者名愛媛果汁食品株式会社
所在地愛媛県 新居浜市
業種食料品製造業
技術分野繊維加工
従業員数60人
資本金3,000万円
設立1963年

事業の背景

国産農産物加工品(果実・野菜加工品)を主に製菓・製パン市場に製造販売している。原料の冷凍保管は加工品製造に欠かせないが、近年の電気料金高騰が経営を圧迫している。業務用食材・外食産業などの市場からオファーが増える一方、作柄の影響を受けない安定供給と多品種短納期化が課題になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算原料の冷凍保管にかかる電気料金が高騰し、経営を圧迫している。
  • 生産能力農産物の作柄に左右されない安定供給と多品種短納期化が課題になっている。
  • 人手・技能業務用食材や外食産業などからのオファーに応えられず、販路拡大に苦慮している。

やったこと

省エネ効果が高く冷凍効率のよい高機能冷凍システムを導入し、テスト運転の後に本格稼働させた。品質経時テストと生産性検証を行い、新商品の開発を進めた。その結果、国産レモン関連商品3種を市場に投入した。

その他高機能冷凍システム

新しい製品・サービス:国産レモン関連商品3種

事業の効果

  • 使用電気料金を平均で約8.6%削減した(目標15%には届かず)。
  • 柑橘類の歩留まり率 40%→55%

使用電気料金は平均で約8.6%下がった。目標の15%には届かなかったが、電気料金の値上げや消費税増税を考えれば充分な成果と判断している。柑橘類の歩留まり率は従来の40〜50%程度から55〜67.5%へ向上し、事業開始後入荷のレモンでは67.5%に達した。500kg程度の受注で約1日の短納期化も実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組との一貫性は読めないが、原料冷凍保管の課題解決と販路拡大を経営課題として明示している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    増加する業務用食材・外食市場からのオファーへの対応や産地限定食材の優位性に触れているが、自社の強み弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    電気料金高騰や歩留まり低下など課題を整理し、高機能冷凍システムで解決する流れが具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    電気料金を平均約8.6%削減、歩留まり率を40〜50%から55〜67.5%へ向上、5年後の新商品売上3,500万円と数値目標が示されている。

  • 事業を進める体制2

    テスト運転や品質経時テストの実施は書かれているが、体制や人材、事務処理能力についての記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    業務用食材や外食産業のニーズ、産地限定食材という優位性は触れられているが、顧客ターゲットの整理は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    テスト運転後に本格稼働し、品質・生産性検証と新商品開発を行った経過は書かれているが、中長期のスケジュールは限定的である。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    国産レモン関連商品3種を投入し、瀬戸内レモンの産地限定食材として高付加価値化を図る方針が書かれている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域の柑橘を活かす点にわずかに触れるのみで、経済波及効果や雇用創出についての記述は見当たらない。

  • 費用対効果4

    投入した補助金額は書かれていないが、電気料金削減率や歩留まり改善など具体的な効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    冷凍技術による新製品開発は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    四国の特産品を原料とした加工を行い、地域の柑橘を活かす事業であることは読み取れるが、雇用や地域成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

高機能冷凍システムは継続利用し、追加開発を進めて早期に新商品を市場投入する方針である。5年後に新商品の売上3,500万円を確保し、ブランド化を図る計画である。原材料の安定確保が今後の課題である。

  • 目標:5年後に新商品の売上3,500万円を確保する計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。