シラス(火山灰)を用いた微小な高強度バルーンの試作開発
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
株式会社伊万里鉄工所
| 事業者名 | 株式会社伊万里鉄工所 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 伊万里市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 84人 |
| 資本金 | 1億円 |
製鉄業界の再編による設備投資の減少と造船不況により、製鉄機械部分品や舶用艤装品の仕事量が大幅に減少していた。一方、原子力発電所の停止に伴い火力発電プラントの建造が強含みに推移し、発電プラント工事は主力業務の一つとして仕事量が増加傾向にあり、社内稼働時間の半分超に推移している。会社としては発電プラント工事を継続受注して落ち込みを補い、売上の反転回復を目指していた。
抱えていた課題
やったこと
強度・仕様・加工法案などを検証し、アタッチメントの粗図を作成して東芝機械と打合せを行い、製作可能との判断を得た。東芝機械で粗図・仕様・諸条件を検討し設計とシミュレーションを実施し、結果が良好だったため構造・仕様・素材の詳細を最終検討して試作のアタッチメントを開発した。弊社主力機である門形マシニングセンタに試作品を装着し、東芝機械の立会いのもとでテスト加工を行った。社内教育としてアタッチメントの使用方法と加工法案を指導し、試験材でテスト加工を実施して特徴と加工法案を習熟させた。顧客から提出された図面を元に加工内容を検討し、プログラミング、機上段取り、図面どおりの切削加工を行い、精度と工数を検証した。
新しい製品・サービス:高トルク用特殊切削装置を用いたヴァーチカル加工
アタッチメントとヴァーチカル加工により、異形物の加工や硬度の高い材料への対応が可能となり、仕上がり精度が向上して手仕上げ時間が削減された。段取り回数が減り、工具交換や反転作業の短縮によって対象工事の工数低減が見込まれ、初年度10%、翌年以降15%の工数低減を計画している。独自の装備と技術により継続受注や一括受注が可能となり、他社との差別化と業界での優位性の確保につながると見込まれる。顧客満足度の向上により、他製品の加工も依頼される可能性がある。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
発電プラント工事の継続成長とこれまでの下請け加工の延長で、差別化を目指す方向性は読み取れるが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。
製鉄機械の仕事量減少と火力発電プラント建造の増加を数字込みで示し、高品質・短納期による優位性確保を外部環境と結びつけて説明している。
加工できないため新規受注できない課題を明示し、アタッチメントで解決する方針を示している。工数低減の具体的な効果も記載がある。
初年度10%、翌年以降15%の工数低減と、計画受注台数(初年度4台、次年度6台)が数字で示されている。
オペレーター数名とプログラマー1名の体制や、オペレーター教育、地元高校からの採用計画が書かれている。
異形物や高硬度材への対応、段取り回数の削減など、顧客に選ばれる理由が具体的に整理されている。
粗図作成から試作、テスト加工、検証、他部品への展開までの工程が順序立てて記載されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
ヴァーチカル加工は差別化の手段として書かれているが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。
発電プラント工事の継続成長に触れているが、経済波及効果や雇用創出の規模は示されていない。
工数低減率と計画受注台数が示され、投入額に対する効果を測る材料は揃っている。ただし投資額と付加価値額の数字はない。
独自の装置・技術による加工方法の改善は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は読み取れない。
火力発電プラント建造への進出や、エネルギー分野の成長に触れているが、構造転換への言及は限定的。
地元高校からの採用計画が記載されているが、地域の特性を活かした付加価値の創出までは示されていない。
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個