ものづくり補助金平成24年度佐賀県

樹脂製グレーチング高さ15mm逆目タイプの開発

株式会社シマブン

成果金型費用 1,000万円→625万円

この事例のポイント

  • 樹脂製グレーチングで業界初の最低高さ15mm逆目タイプを開発するには、規格荷重に耐える構造と組立性の両立が課題となっていた。
  • 構想案について概略設計を行い、部品費用、金型費、工数を算出して原価検討を実施した。
  • 金型費用 1,000万円→625万円。業界初の最低高さ15mm逆目タイプについて、規格荷重に耐えるグレーチング構造と性能・組立性を満足させる商品化の見通しが…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社シマブン
所在地佐賀県 佐賀県三養基郡みやき町
業種その他の製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数27人
資本金6,000万円

事業の背景

当社は元々、大手浴室メーカーに排水ユニットをOEMで供給していたが、ユニットバスの普及に伴い需要が低迷した。そのため2003年から排水メーカーのノウハウを活かし、樹脂製グレーチングを独自に開発・販売してきた。樹脂製グレーチングの売上は年率50%の伸びで好調に推移し、2012年には2.0億円となった。当社製品の主市場である医療・高齢者施設、病院の浴室内グレーチングは高齢化により年率10%程度の伸びが見込まれる一方、認知度の高いステンレス製のH20・H15が主流で、ステンレス対樹脂は61対38である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術樹脂製グレーチングで業界初の最低高さ15mm逆目タイプを開発するには、規格荷重に耐える構造と組立性の両立が課題となっていた。
  • 品質・精度H15順目の構造は社内安全基準の1000Nで3mm以下のたわみをギリギリでクリアする状態で、逆目構造へそのまま転用すると耐荷重が持たなかった。
  • コスト・採算構想段階の一体型構造は部品金型費が1000万円以上と高額になるため、原価面での見直しが必要だった。

やったこと

構想案について概略設計を行い、部品費用、金型費、工数を算出して原価検討を実施した。原価検討の結果、一体型から機能別部品に分離した構成に変更し、金型費用を625万円に抑えた。図面作成、3D CADによる3D図面作成、CAMソフトによる切削データへの変換、3D加工機での切削加工を繰り返し、金型修正が不要な図面と試作品を完成させた。加工サイズ500(X)×400(Y)×155(Z)mmに対応し、精密な加工と仕上がりの美しさ、刃物の自動交換による管理のしやすさを選定ポイントにローランド製3D加工機を導入した。取外具は従来の引き上げ方法の不具合から別方式を考案し、試作を繰り返して操作性を確定させた。屋外使用の増加に対応して耐候性を高めた材料を選定し、トライ品の不具合箇所を金型メーカーに修正させた。

新しい製品・サービス:樹脂製グレーチング H15 逆目タイプ

事業の効果

  • 金型費用 1,000万円→625万円

業界初の最低高さ15mm逆目タイプについて、規格荷重に耐えるグレーチング構造と性能・組立性を満足させる商品化の見通しが立った。当社の特長である安全性や冷たくない素材感を活かし、浴槽の排水や浴室、ベランダ等の出入口での採用が見込まれる。販売は発売当初から年々倍増してきた実績があり、逆目タイプの売上は1年目100万円から3年目6000万円、5年目7600万円を計画している。

今後の展望

代理店などへの打診では好評で、すぐにでも商品化してほしいとの要望が多い。早期商品化を目指し本格販売を計画しており、金型は販売に合わせて量産への転用を予定している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。