ものづくり補助金平成24年度長崎県

高品質オンデマンド印刷機導入等による競争力強化

株式会社インテックス

成果生産スピード 1倍→1.4倍

この事例のポイント

  • 大量生産から小ロット・多品種へと印刷需要が移り変わり、それに対応できる体制・設備の構築が急務となっていた。
  • 高付加価値印刷物の提供を可能にするC1000オンデマンド印刷機を導入した。
  • 生産スピード 1倍→1.4倍。熱転写による紙の波打ちが減少し、両面印刷の見当精度が格段に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社インテックス
所在地長崎県 長崎市
業種印刷・同関連業
技術分野高機能化学合成
従業員数72人
資本金1,000万円
設立1964年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力大量生産から小ロット・多品種へと印刷需要が移り変わり、それに対応できる体制・設備の構築が急務となっていた。
  • 品質・精度クライアントから更なる高品質・短納期への要望が高まっていた。
  • 新製品・新技術全ての要望に応えられるオンデマンド印刷機が必要で、他社との差別化(高品質・高付加価値)を図る必要があった。

やったこと

高付加価値印刷物の提供を可能にするC1000オンデマンド印刷機を導入した。営業を中心とした7名のプロジェクトチームを立ち上げ、メーカーの富士ゼロックスの連携・指導を受けた。従来の「デザイン・製作」「印刷・後加工」に加え、消費者の購買動向などの消費者分析データをもとに販売促進方法を企画・立案し、実行後の消費行動の収集・分析と分析レポートの提出までのシミュレーションを行った。導入機は個々の情報を用いたバリアブル印刷が可能で、表面に凹凸のある紙や極端に厚い紙・薄い紙など幅広い用紙に印刷できる。

新しい製品・サービス:高付加価値印刷物を提供できるC1000オンデマンド印刷機

事業の効果

  • 生産スピード 1倍→1.4倍
  • カラー100枚/分

熱転写による紙の波打ちが減少し、両面印刷の見当精度が格段に向上した。オフセット印刷機並みの品質を確保でき、クリアトナーで疑似エンボス効果も実現した。分析レポートを通じて顧客と課題認識を共有し、2先の顧客に新たな取引深耕の手応えを得た。原材料の効率的使用と作業人員配置・作業時間の削減により大幅な人件費削減効果が出ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性従来機の1.4倍の生産スピードや、オフセット並みの品質確保、可変印刷など外部ニーズと自社設備の強みを結びつけて記述している。
  • 4
    事業を進める体制営業を中心とした7名のプロジェクトチームを立ち上げ、メーカーの富士ゼロックスから連携・指導を受ける体制を整えている。
  • 4
    新しさ・高付加価値表面凹凸紙や極端に厚い・薄い紙への印刷、クリアトナーによる疑似エンボスなど、他社と差別化できる高付加価値な印刷を実現している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標人件費削減などの効果は述べられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の大量生産型から小ロット・多品種へ移る流れに対応するため、オンデマンド印刷機導入を競争力強化として位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    従来機の1.4倍の生産スピードや、オフセット並みの品質確保、可変印刷など外部ニーズと自社設備の強みを結びつけて記述している。

  • 課題の認識と解決3

    大量生産から小ロット・多品種への変化と、高品質・短納期要望という課題を認識し、提案型営業への展開を計画している。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    人件費削減などの効果は述べられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制4

    営業を中心とした7名のプロジェクトチームを立ち上げ、メーカーの富士ゼロックスから連携・指導を受ける体制を整えている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    消費者分析データをもとに販売促進を企画し、顧客に分析レポートを提示する形で、顧客への提案価値を整理している。

  • 事業化までの道筋3

    企画・立案から実行、データ収集・分析、レポート提出までの工程を示し、今後は毎年4~5社へ提案型営業を展開する計画を示している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    表面凹凸紙や極端に厚い・薄い紙への印刷、クリアトナーによる疑似エンボスなど、他社と差別化できる高付加価値な印刷を実現している。

公的補助の必要性3.3
  • 波及効果・雇用3

    顧客との取引拡大や新規開拓を通じた地域の印刷業の販路拡大を目指し、雇用拡大や若手採用への効果にも言及している。

  • 費用対効果4

    大幅な人件費削減効果や原材料の効率的使用、従来機の1.4倍の生産スピードなど、投資に対する効果を具体的に示している。

  • イノベーションへの貢献3

    可変データ印刷などのデジタル技術を活用し、DM等を用いる流通・小売業態への提案型営業という新たな事業モデルを構築しようとしている。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    小ロット・多品種への市場変化に対応する点は触れられているが、日本経済の構造転換への寄与は明確に述べられていない。

  • 地域経済への波及2

    長崎の印刷会社として販路拡大を目指す記述はあるが、地域の特性を活かした付加価値創出の具体性は薄い。

今後の展望

毎年4〜5社をターゲットにした提案型営業を展開し、ノウハウと実績を積み重ねながら印刷会社としての販路拡大、新規開拓を推進する。熟練作業員に代わる若手作業員の採用や新分野への人員配置など、労務管理面の効果も期待される。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。