ものづくり補助金平成26年度製造業千葉県

アッと驚く絵はがき作りの秘密世界の人々に感動を!

太平洋印刷株式会社

この事例のポイント

  • 現在は携帯やスマホの電子機器でのやりとりが主流となり、手紙やハガキのような手間をかけた気持ちのこもったやりとりが減っている。
  • スマホで撮影した写真を、スマホアプリで実際のハガキにして送り先へ発送するシステムを開発した。
  • スマホで撮影した写真やお便りの内容を、デジタル印刷機で印刷しハガキにして送れるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名太平洋印刷株式会社
所在地千葉県 我孫子市
業種印刷・同関連業
従業員数85人
資本金5,000万円
設立1948年

事業の背景

当社は事務用帳票、フォーム印刷の専門会社で、いわゆるBtoBの事業を中心としてきた。印刷需要は人口減少、少子化、白紙化、ネット化により従来の仕事が少なくなりつつある。一方で日本には約200万人の外国人が居住し、2000万人以上の海外からの訪問客があるとされる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術現在は携帯やスマホの電子機器でのやりとりが主流となり、手紙やハガキのような手間をかけた気持ちのこもったやりとりが減っている。
  • 生産能力事務用帳票・フォーム印刷が主力で、印刷は人口減少や少子化、ネット化により仕事が減りつつある。

やったこと

スマホで撮影した写真を、スマホアプリで実際のハガキにして送り先へ発送するシステムを開発した。ソフトウェア開発メーカーと仕様打合せを繰り返し、写真のアップロード、色々な形状のハガキの選択、送り先指定等の機能を操作性、視認性に配慮して完成させた。アプリで指定された形状データを実際のハガキに加工するためカッティングプロッタを導入し、スマホアプリから送信されたデータの受信、カッティングプロッタへの転送、加工までのシステム連動を図り、加工体制を構築した。アプリの内容を英語に翻訳し、iOSとアンドロイドOSの両方に対応させた。

加工機カッティングプロッタ
ソフトスマホアプリ(写真をハガキにして発送するシステム)
加工機デジタル印刷機

新しい製品・サービス:スマホで撮影した写真からハガキを作り郵便で届けるサービス。様々な形状のハガキに加工でき、ポップアップ名刺や飛び出すカタログなどの販促物も制作可能になった。国際郵便で世界中に届けられる仕組みも作った。

事業の効果

スマホで撮影した写真やお便りの内容を、デジタル印刷機で印刷しハガキにして送れるようになった。アプリは英語対応となり、iOSとアンドロイドの両方で利用できる。ハガキは四角以外の様々な形状に加工できるようになった。BtoBからBtoCへ事業を広げ、新しい業容に進出できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来は事務用帳票・フォーム印刷専門だったが、補助事業でBtoBからBtoCへ進出したと社長一言にあり、事業の展開方向は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    在留外国人200万人・訪日客2000万人という外部環境の数字は示されるが、自社の経営資源との対比による競争優位の説明が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    写真付きメールの代替として心のこもったハガキを届ける課題認識はあるが、高付加価値化の数値目標や収益計画は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    ソフトウェア開発メーカーと仕様打合せを繰り返し、加工体制や英語・iOS/Android対応を構築したと記載があり、遂行体制の一端がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    写真付きメールでは伝えられない心のこもった物を届ける価値、旅行先の様子や作品の伝達など利用者像が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    アプリ開発、カッティングプロッタ導入、加工体制構築と段階は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    スマホ写真を実物のハガキにして郵送する形式で、ポップアップ名刺など高付加価値品も挙げられているが、分野の認知度や高価格化の水準は示されない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    国際郵便での世界への発送や海外需要の拡大可能性にわずかに触れるが、経済波及効果や雇用創出の記述は見られない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    スマホアプリとデジタル印刷・カッティングプロッタを連動させた受注から加工までのシステム連携が示され、IT利活用の側面が読み取れる。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    印刷業界が人口減少や白紙化で縮小する中、新分野へ進出したとの記述がわずかに構造転換をうかがわせる。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は当該アプリの広告、宣伝に努め、利用の輪を広げて世界中へ事業を拡大することを期待している。国内需要に加え、日本に滞在する外国人が母国へ発信する国外需要の発展も見込む。新しい技術を活用して独自企画に取り組み、新規性に富む事業に注力したい。

事業者の声

従来、当社は事務用帳票、フォーム印刷専門の会社でしたが、この補助金による事業展開により、いわゆるBtoBからBtoC分野に進出することができました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。