金型用圧縮バネ等の電着塗装化の試作と小型・多色対応可能な専用設備の開発
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
本多産業株式会社
成果原材料の受入検査では48%の時間短縮効果がある
| 事業者名 | 本多産業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 長崎県 横浜市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 金属プレス加工 |
| 従業員数 | 70人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1973年 |
本多産業株式会社はフッ素樹脂・シリコーンゴム製品の製造・開発メーカーで、長崎工場でガラスクロスにフッ素樹脂をコーティングした製品を製造している。主な用途はFPC(フレキシブルプリント基板)の製造工程における熱圧着工程の耐熱離型用シートである。スマートフォンやタブレット端末市場の拡大に伴いFPC市場も拡大したが、台湾、韓国、中国メーカーの勢力拡大と新規参入により価格競争が激化していた。
抱えていた課題
やったこと
製品は圧着工程で用いられるため表面の平滑性が求められるが、ガラスクロスは非常に柔らかくシワや突起ができやすい。そこで従来目視で行っていた凹凸チェックを、画像判定機能付検査装置の導入によりカメラで行うようにした。非常にシビアな表面状態を実現するため、装置の製造には複数の機械メーカーを選定し、業者決定後も度重なる試験と調整を行った。
| 検査測定 | 画像判定機能付検査装置 |
|---|
設備導入により検査速度が格段に向上し、原材料の受入検査と製品の最終検査の時間が大きく短縮された。製造コストも削減された。検査精度の向上により受入時に基準を満たさない原材料をメーカーにフィードバックできるようになり、製造の前工程でのチェック機能が徹底され品質も担保できている。海外ユーザーや太陽電池パネルメーカー、製袋加工メーカーからの要望にもつながり、売上は順調に推移している。設備導入時は第4工場までだったが、現在は第5工場まで稼働し、第6工場も建築中である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
FPC市場拡大とフッ素樹脂製品の取組は読み取れるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
台湾・韓国・中国メーカーの競争激化を外部環境として挙げ、品質の高さから海外ユーザーや太陽電池パネルメーカーの要望が増えたと書かれている。
目視検査によるばらつきを課題とし、カメラ検査で検査時間を33〜48%短縮、製造コストを3.2%削減した効果が示されている。
検査時間48%・33%短縮、コスト3.2%削減という数値はあるが、今後の付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
複数の機械メーカーを選定し度重なる試験・調整を行ったとあるが、人材や事務処理体制の記述は薄い。
厳密な品質チェックで高品質なFPC用製品であることや、FPCメーカーからの要望に応えると書かれ、選ばれる理由が読み取れる。
第5工場稼働と第6工場建築中という拡大の流れは書かれているが、中長期の検証方法やスケジュールは詳述されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
同分野で高品質・高機能を強みとし、他社と差別化する高付加価値製品であることが示されている。
FPCは機器の小型化・高機能化に関わる産業基盤と読めるが、国が補助する積極的理由や雇用創出の記述は薄い。
コスト3.2%削減や検査時間短縮の効果は示されているが、補助金投入額との対比による費用対効果は書かれていない。
カメラによる画像判定検査の導入はうかがえるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献までは書かれていない。
FPC市場の成長分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換に資するとの記述はない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
本多の商品を使っておけば大丈夫
公式の事例集より(原文のまま)
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
3Dプリンターを導入し、これまで外部に発注していた樹脂模型の制作を内製化した。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。