南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
大分デバイステクノロジー株式会社
| 事業者名 | 大分デバイステクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県 大分市 |
| 業種 | 電子部品・デバイス・電子回路製造業 |
| 技術分野 | 電子部品・デバイスの実装 |
| 従業員数 | 120人 |
| 設立 | 1970年 |
1970年に東芝大分工場の協力工場として半導体パッケージング後工程の下請けで操業を開始し、半導体アセンブリ・パッケージング分野で技術を磨いてきた。半導体業界の再編が激化するなか、受託生産サービス、太陽光発電のメンテナンスなどの省エネルギー推進事業、CO2削減に貢献する環境ビジネス事業を展開してきた。新車販売に占める次世代自動車は現状50台に1台程度で、経済産業省の研究会では2020年に15〜20%、2030年に20〜30%の普及拡大を見込んでいる。
抱えていた課題
やったこと
パワーデバイスの試作開発にあたり、従来のシリコンに代えてシリコンカーバイドを材料に採用した。シリコンカーバイドは絶縁破壊電界強度がシリコンの10倍、バンドギャップが3倍で、通常のシリコンが150℃が限界なのに対し200℃以上で動作する。チップは国立研究開発法人産業技術総合研究所つくばセンターから提供を受け、産総研と共同研究の形で開発を進めた。扱う電流が50〜100アンペアと大きいため、SOPパッケージでは金線ワイヤボンディングや樹脂ペーストによるダイアタッチの対応に苦労し、モールド封止樹脂などの組立材料も初めて扱うものが多かった。耐久試験まで行い、第一工場内に試作ラインを設置した。
新しい製品・サービス:パワーデバイスの新パッケージ(シリコンカーバイド採用)
国内半導体メーカーからパッケージの試作品を受注しており、今年からは容量の大きいパッケージにも取り組み始めた。パワーデバイスの試作開発に現段階で取り組んでいる中小企業は国内でも少なく、九州では同社のみである。この成果により業界の先陣をきって市場に参入し、新たな事業展開の足がかりを得た。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1970年からの半導体パッケージング後工程の歴史と、SOPパッケージ製造の蓄積が書かれ、パワーデバイス参入がその延長にあると読み取れる。
次世代自動車の普及見込み(2020年15~20%、2030年20~30%)と、九州で取り組む企業が当社のみという競争上の位置づけが書かれている。
半導体業界の再編激化という課題と新事業参入の方向性は書かれるが、付加価値向上の数値目標や計画の具体性は薄い。
公開情報では判断できません。
産総研への技術者出向や共同研究体制、第一工場内の試作ラインという体制の記述はあるが人材や事務処理能力の詳細は薄い。
対象顧客は自動車向け電力制御回路、電力変換機メーカーと明確で、SiCの絶縁破壊電界強度10倍などの特徴も示されている。
容量の大きいパッケージへの取り組みや販路拡大の計画は書かれるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
SiCを採用しパワーデバイス新パッケージを試作するのは、当時注目企業の少ない分野への先行的な取り組みと書かれている。
電気自動車やインバーターの省電力化への寄与、次世代自動車市場の拡大が書かれ、国の戦略研究会の見込みも引用されている。
補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は書かれておらず、わずかにうかがえるのみ。
SiC材料を産総研と共同開発したことは、産学連携によるサプライチェーン上のイノベーションへの貢献をうかがわせる。
次世代自動車市場と省電力化への進出が書かれ、成長分野への構造転換に資する取り組みと読める。
大分県大分市という立地は書かれるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済成長への言及は乏しい。
電力変換器のアプリケーションメーカー等を対象に販路を拡大し、有効性を確かなものにしていく計画である。また、高圧電源(パルス電源)を利用したレーザー装置など、ニッチな分野に絞って材料メーカーと共同研究を進め、技術レベルを高めていく考えである。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
多関節ロボットの先端に特殊光学ヘッドを搭載した外観検査ロボット「HS-IR100」を開発し、フィールドテストを経て製品化した。
神戸製鋼所の抗菌めっき技術を導入し、自社で性能検証を行ったうえで、試作設備(100L槽と付帯設備)を設置・稼働させた。