シラス(火山灰)を用いた微小な高強度バルーンの試作開発
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
安井株式会社
成果既存の難燃性樹脂に比べ、UL94規格の最高レベルV-0を達成した。
| 事業者名 | 安井株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県 門川町 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 部材の締結 |
当社はプラスチック成形事業を行い、ポリカーボネート樹脂を原料とした透明製品を得意とし、主に医療機器関連のプラスチック部品を製造している。ポリカーボネート樹脂はOA機器、携帯電話、自動車、航空機などに広く使われ、リチウムイオン電池には発熱や発火の予防策として難燃性樹脂製のカバー装着が義務付けられている。これまで無機フィラーやリン酸エステル系、ポリ乳酸などを添加して難燃性向上を試みてきたが、加工性が大きく低下しコストダウンの目標から大きく外れていた。
抱えていた課題
やったこと
押出成形機を導入して樹脂のコンパウンドを可能にし、成形加工と結びつける材料複合化技術を活用した。間伐材、林地残材、製材くずなどから合成されたリグニン由来物質を、ポリカーボネート樹脂に添加する最適量を検討し、相溶化剤や安定剤等の添加剤も研究開発した。押出機内の混練り状態の検討と混練り条件(温度、圧力、滞留時間、吐出量、スクリュー回転数)の検討を行い、添加比率と条件を組み合わせて最適な条件を探し、コンパウンド樹脂ペレットを作製した。評価用のJIS規格ダンベルを射出成形するため金型を作製し、成形条件を調整しながら試作を行った。試作品では樹脂の混練り状態の観察や、難燃性、加工性、機械的強度(引張り、曲げなど)の評価を行い、結果をフィードバックして試作を繰り返した。
新しい製品・サービス:リグニン由来物質を添加した難燃性樹脂コンパウンド
ポリカーボネート樹脂にリグニン由来物質と既存のリン系難燃剤を同じ比率で併用することで相乗効果が得られ、UL94規格の最高レベルV-0を達成した。加工性指標(MFR)もベース樹脂や既存の難燃性樹脂より向上した。一方、リグニン由来物質を添加すると伸び(破断)が著しく低下したが、ポリカーボネートのグレード変更や事前処理の検討により改善が確認できた。製造方法は新規性・進歩性が高いと判断され、特許を出願中である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
ポリカーボネート透明製品や医療機器部品を得意とし、難燃性樹脂の課題に取り組んできた過去の開発の延長にある取組と読める。
既存難燃樹脂は高価で加工性が低いという市場の課題に対し、リグニン由来物質で安価かつ加工性の高い樹脂を目指す優位性が示されている。
加工性低下・高コストという課題を特定し、添加比率や混練条件を変えて試作を繰り返し解決に向かう実効的な計画になっている。
高い付加価値創出や賃上げにつながる具体的な数値目標は記載がなく、目標値の実現可能性は読み取りにくい。
押出成形機を導入し、金型作製や評価を自社で実施する体制が示されており、遂行能力は一定程度読み取れる。
ユーザーから改善要請が寄せられていたという需要の裏付けがあり、難燃性と加工性の両立という選ばれる理由が整理されている。
透明性の課題を化学的処理で解決する方針や、伸び低下に対するグレード変更の検討など、課題と解決方法が具体的に示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
UL94でV-0を達成し、既存難燃樹脂より加工性指標MFRも向上させており、同分野で高水準の性能を実現している。
未利用資源の間伐材を活用し、山間地域での新しい雇用創出や森林資源の活用に寄与する可能性が示されている。
公開情報では判断できません。
未利用資源由来のリグニン素材を用いた新規素材の材料複合化技術で、サプライチェーンに新たな素材選択肢をもたらす点が読み取れる。
リチウムイオン電池などで需要が拡大する難燃性樹脂市場への進出を目指しており、成長分野への参入として読み取れる。
宮崎県の豊富な森林資源を活かし、山間地域での生産と新たな雇用の場を期待する地域特性を活かした計画になっている。
新規難燃性樹脂として事業化の見通しが立ってきた段階である。ただし、リグニン由来物質を添加すると樹脂が黒色になり、従来品との差別化が課題として残っている。事前に化学的処理を行うことで透明性を確保し、難燃性と透明性を兼ね備えた高付加価値製品の開発を継続している。難燃性樹脂市場が拡大すればリグニン由来物質の需要も高まると見込み、山間地域での生産が望ましく、事業化すれば宮崎県の農山村地域での新たな雇用も期待できるとしている。
従来のシラスを膨らませる方法ではなく、シラスを溶融させて球状粒子を製造する新しい製造方法を考案し、確立した。
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
コネクタ類の成形品及び成形材料を選定し、金型構造や成形品の取り数を23種類に決定した。