南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
森山工業株式会社
| 事業者名 | 森山工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県 延岡市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
当社は1962年にチタンの溶接を手掛け始め、ニッケルやアルミニウム、ジルコニウム、高機能ステンレスなど特殊金属の溶接加工に特化してきた。チタン溶接は当社の主力技術で、全国的に品質とコストで高い評価を得ている。チタンは耐食性や生体適合性に優れ、化学工業や航空宇宙、海洋エネルギー、医療などで使われるが、熱に弱く加工が難しい材料である。そのため熱を伴うレーザー溶断は不向きとされ、当社は2007年に研磨剤入りの超高圧水で切断するウォータージェットカッターを導入していた。
抱えていた課題
やったこと
既に保有していたウォータージェット切断技術を応用し、パイプの曲面に沿って切断と開先加工を同時に行う立体的な切断技術の開発に取り組んだ。3DCADを用いて綿密なプログラムを組み、投入する研磨剤の量などの要素技術を組み合わせて試作を行った。3次元の位置制御数値を設定して確認するとともに、数値がずれないようパイプを固定する治工具を新たに開発した。さらに、開孔加工と開先加工の連続した加工プロセスを既存のチタン溶接技術と組み合わせて試作を行った。
チタン製パイプに対する連続開孔及び開先加工技術を確立することができた。手作業だった加工を全てアブレシブジェットカッターで自動化したことで、加工時間の大幅な短縮とコスト対応力の向上が確認できた。既存のチタン溶接技術との融合により大きなシナジー効果が生まれ、計画どおりの目標を達成した。本技術は応用性が高く、今後の事業展開において市場性が見込まれる。
新事業進出・ものづくり補助金
1962年からチタン溶接を手掛け主力技術と位置付け、2007年にウォータージェットを導入した過去の取組を応用して今回の開先加工技術に発展させている。
チタンの難加工性という市場課題に対し、全国的に高評価の溶接技術とウォータージェットを融合させ、加工時間短縮とコスト対応力を強みとしている。
現在手作業で行う連続開孔と開先加工を自動化して加工時間を大幅短縮する課題認識があり、高付加価値化につながる計画になっている。
加工時間の大幅短縮とコスト対応力の向上を目標に挙げているが、具体的な数値目標や付加価値額の目標は示されていない。
3DCADの運用、治工具開発、既存のチタン溶接技術との併用など、技術者による要素技術の組合せと試作を実施している。
化学プラント部品を対象に、難加工材の連続開孔・開先加工をニーズに応える技術として位置付け、他分野への応用性も示している。
試作、治工具開発、位置制御数値の確認という遂行手順があり、今後は既存ユーザーと新業界への営業強化を計画している。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
チタンは難加工材で、レーザー溶断が不向きという高水準の加工技術を要し、一般的に普及していない分野での取組である。
化学、航空宇宙、医療、次世代エネルギーなど多分野への応用可能性に言及し、産業波及の余地を示している。
加工時間の大幅短縮とコスト対応力の向上に触れているが、補助金額に対する付加価値や生産性の数値は示されていない。
3DCADを用いた立体的なウォータージェット切断を取り入れているが、サプライチェーン全体への貢献は記述が薄い。
医療や次世代エネルギーなど成長分野への応用可能性に触れているが、構造転換への言及は限定的である。
公開情報では判断できません。
チタンは化学プラント以外にも医療、航空宇宙、次世代エネルギーなど様々な分野で応用できると考えている。既存のユーザーに加え、これまでつながりの薄かった業界に新たな保有技術をアピールし、営業体制の強化を図る方針である。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
風力発電タワーの製作に、ロボット型の大型サブマージ溶接機を導入した。
効果:サブマージ溶接機を稼働させると、そうでない場合に比べ約1/4の短時間で所定の工程を終えられる