ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

高性能な密封保存容器蓋生産装置の開発

ジャパンポーレックス株式会社

成果同時生産可能な品種数 3種類→5種類

この事例のポイント

  • 市場に出回る保存容器の多くは寸法精度や素材の面から密封性が低く、機能的に十分とは言えない。
  • 当社独自の自己接着性を持つシリコーンを活かし、形状と機能の面で用途別に設計した製品を多品種少量生産できる装置を開発した。
  • 同時生産可能な品種数 3種類→5種類。高い密封精度をもつ保存容器用蓋を生産できるようになり、一般的なパッキンや接着剤を用いた製品とは一線を画す密封保存容器を…

事業者のプロフィール

事業者名ジャパンポーレックス株式会社
所在地鹿児島県
業種窯業・土石製品製造業
技術分野位置決め
従業員数46人
資本金1,600万円
設立1978年

事業の背景

市場に出回る殆どの保存容器は、寸法精度や素材の面から密封性が低く、機能的に十分とは言えない。近年、消費者の本物志向が高まっている。当社は、ユーザーごとの多岐にわたる要望にも対応できる高性能な密封保存容器を提供することを目指していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度市場に出回る保存容器の多くは寸法精度や素材の面から密封性が低く、機能的に十分とは言えない。
  • 新製品・新技術消費者の本物志向の高まりに応えるため、高性能な密封保存容器を提供する必要があった。
  • 生産能力ユーザーごとの多岐にわたる要望に対応するため、多品種少量生産を可能にする装置が必要であった。

やったこと

当社独自の自己接着性を持つシリコーンを活かし、形状と機能の面で用途別に設計した製品を多品種少量生産できる装置を開発した。シリコーンの外周部をR形状にして高精度に接着させ、高い密封性を実現した。同時に生産可能な品種を従来機の3種類から5種類に増やし、19品種の大量生産型から60品種に対応する少量生産型を開発した。装置の大きさは3分の1のコンパクト設計とした。焼成炉の熱源をガスから電気ヒーター型に変更し、炉の出入口に自動シャッターを設けて熱効率を改善した。シリコーン塗布装置のコントローラー精度を上げ、供給装置をコンパクト化してロスを削減した。

  • 加工機密封保存容器蓋生産装置焼成炉シリコーン塗布装置

新しい製品・サービス:炭酸ガスを排出しつつ密封できるコーヒー豆用保存容器蓋

事業の効果

  • 同時生産可能な品種数 3種類→5種類

高い密封精度をもつ保存容器用蓋を生産できるようになり、一般的なパッキンや接着剤を用いた製品とは一線を画す密封保存容器を実現した。多品種少量生産が可能になり、同時生産品種を3種類から5種類に増やした。装置のコンパクト化と焼成炉の熱効率改善により、生産の効率化と過熱防止を実現した。シリコーンの供給ロスも削減できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    顧客とニーズの裏付けユーザー各々の要望への対応、多品種少量生産、コーヒー豆の鮮度保持という価値と用途が具体的に示されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値同分野で60品種対応の少量生産型や炭酸ガス排出・密封を両立する蓋など、高水準の高付加価値化を図る内容が読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性シリコーン技術を活かした保存容器用蓋の生産装置開発とあるが、過去の取組や経営戦略上の位置付けは読み取れない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性2

    シリコーン技術を活かした保存容器用蓋の生産装置開発とあるが、過去の取組や経営戦略上の位置付けは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    密封性が市場の殆どの保存容器より高いと書かれ、自己接着性シリコーンという自社の強みに触れている。市場データや数値は乏しい。

  • 課題の認識と解決3

    市場の密封性不足という課題認識と、新機能蓋の開発・テスト販売の計画が書かれているが、事業計画の具体性は薄い。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標3

    装置の品種対応数(19品種から60品種)や大きさ3分の1が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ユーザー各々の要望への対応、多品種少量生産、コーヒー豆の鮮度保持という価値と用途が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    装置改良内容と2016年春の海外市場テスト販売計画は書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    同分野で60品種対応の少量生産型や炭酸ガス排出・密封を両立する蓋など、高水準の高付加価値化を図る内容が読み取れる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    海外市場への販売計画がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    装置の大きさを3分の1にし供給ロスを削減したとあるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    霧島市と大阪府の所在地が示されるが、地域の特性を活かした雇用や地域成長への言及は読み取れない。

今後の展望

2016年春にオーストラリア、カナダ、アメリカ市場でテスト販売を計画している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。