ものづくり補助金平成30年度製造業静岡県

加熱方式の改善による再生アスファルト合材の高品質・低コスト化の実現

西部合材リサイクルセンター協同組合

この事例のポイント

  • 再生アスファルト合材は需要が高い一方でコストダウンが難しい製品とされていた。
  • 骨材の含水率を下げるため、R材の過熱工程に高温乾燥が可能な骨材ドライヤーを新たに導入した。
  • R材の混入率を5%高めることに成功し、アスファルト合材の高品質化と低コスト化を両立させた。

事業者のプロフィール

事業者名西部合材リサイクルセンター協同組合
所在地静岡県 浜松市
業種窯業・土石製品製造業
技術分野製造環境,材料製造プロセス
資本金2.2億円
設立1985年

事業の背景

1985年に浜松市を中心とする遠州地域で設立された同組合は、建設発生土やアスファルトガラなどの建設廃材の処理と再利用を主な事業としている。主力の再生アスファルト合材は道路や空港などの工事に使われ、R材を配合した安価な製品の需要が高い。一方で、この製品はコストダウンが難しいとされていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算再生アスファルト合材は需要が高い一方でコストダウンが難しい製品とされていた。
  • 品質・精度品質や価格を維持するためにリサイクル骨材(R材)の配合率を抑えざるを得ず、その解決が必要だった。
  • 生産能力アスファルト合材の製造工程を見直し、生産性を向上させることが主力事業の重要課題となっていた。

やったこと

骨材の含水率を下げるため、R材の過熱工程に高温乾燥が可能な骨材ドライヤーを新たに導入した。これにより150~180℃という高温での乾燥が実現した。乾燥が進んだことでアスファルト合材へのR材混入率を高められ、定量目標としていた混入率5%アップを達成した。試運転期間中に乾燥室内へのカーボン付着はほとんどなく、メンテナンス費用と作業員の負担を減らすことができた。

加工機骨材ドライヤー

事業の効果

R材の混入率を5%高めることに成功し、アスファルト合材の高品質化と低コスト化を両立させた。試運転期間中はカーボンの付着がほとんどなかったため、メンテナンス費用や作業員の負担も軽減された。これにより製造工程上の課題を解決し、建設コストの抑制に貢献できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    設立以来の建設廃材処理・再利用事業を展開してきたとあり、再生骨材の高温乾燥導入が主力事業の生産性向上課題に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    建設資材としての高まる需要に応えるためとあるが、市場動向や自社の強み・弱みを数値で示す記述は見当たらない。

  • 課題の認識と解決4

    R材配合率を抑制せざるを得ない課題を認識し、骨材ドライヤー導入で配合率を5%アップさせたと具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    定量目標としてR材混入率5%アップを掲げ、達成したと数値で示されている。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    安価で高品質な再生アスファルト合材の需要が高いとの記述はあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    試運転期間の乾燥室内カーボン付着の少なさや導入後の結果は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    再生アスファルト合材はコストダウンが難しい製品とされていたと述べられ、同分野で高付加価値化を図る取組として読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    建設コスト抑制への貢献や地域建設業全般の発展を目指すと書かれ、公共事業への波及が示唆されるが定量的な根拠は薄い。

  • 費用対効果3

    メンテナンス費用や燃料コストの削減に言及するが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    加熱方式の改善は示されるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    浜松市を中心とした遠州地域の公共事業等への貢献が書かれ、地域特性を活かした事業として読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

安価で高品質な合材を地域の公共事業などに提供して建設コストの抑制に貢献し、地域建設業全般の発展を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。