ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

静電気対策に役立つ『高精度静電気映像化装置』の試作開発

株式会社オーケー社鹿児島

成果100MHz~4GHzに渡る静電気放電に関して、検出精度約1度(±5cm以内)の精度で可視化できるようになった。

この事例のポイント

  • 電子部品製造では静電気放電が品質に大きく影響するが、帯電防止や除電などの予防策を講じても対策漏れの箇所で静電気放電が発生する。
  • 静電気放電源からの電磁波を捉える受信アンテナを4個、電磁波計測機器に同軸ケーブル経由で取り込む構成とした。
  • 100MHz~4GHzに渡る静電気放電に関して、検出精度約1度(±5cm以内)の精度で可視化できるようになった。100MHzから4GHzに渡る静電気放電を、検出精度約1度(±5cm以内)で可視化できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社オーケー社鹿児島
所在地鹿児島県 始良市
業種電気機械器具製造業
技術分野鍛造
従業員数42人
資本金980万円
設立2008年

事業の背景

株式会社オーケー社鹿児島は油圧・空圧制御装置、自動機、計測機器の設計製造を行っており、産業機器や計測機器の製造・販売を行っている。顧客からも静電気対策の同様の要望を受けていた。HDDの磁気ヘッドなどの先端デバイスは静電気放電に敏感で、研究開発・製造現場では厳密な静電気管理が必要とされている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度電子部品製造では静電気放電が品質に大きく影響するが、帯電防止や除電などの予防策を講じても対策漏れの箇所で静電気放電が発生する。
  • 品質・精度従来の放電検知機では静電気放電箇所を十分に検出する能力がない。
  • 品質・精度静電気放電が発生すると、デバイスが破壊・性能劣化し、歩留りの低下と信頼性の低下、不良品の発生につながる。

やったこと

静電気放電源からの電磁波を捉える受信アンテナを4個、電磁波計測機器に同軸ケーブル経由で取り込む構成とした。静電気放電の瞬間を記録する動画記録装置、電磁波計測機器で測定した波形データと動画記録装置の画像データを取り込むデータ処理装置、各種パラメータ設定と動画確認用の外部モニター、これらを設置・格納する測定用ステージで構成した。動画記録装置と受信アンテナは静電気放電源の発生位置を撮影・受信できる位置とし、受信アンテナの位置は簡単に可変できる構造とした。測定用ステージはキャスター付きで移動しやすく、測定中は固定できる構造とし、外部モニターは回転できる構造とした。

  • 検査測定高精度電磁波計測機器受信アンテナ4個動画記録装置
  • ソフトデータ処理装置
  • その他外部モニター測定用ステージ

新しい製品・サービス:高精度静電気映像化装置(静電気放電位置可視化装置)

事業の効果

  • 100MHz~4GHzに渡る静電気放電に関して、検出精度約1度(±5cm以内)の精度で可視化できるようになった。

100MHzから4GHzに渡る静電気放電を、検出精度約1度(±5cm以内)で可視化できるようになった。静電気放電の発生時刻と発生位置座標(3次元)もリアルタイムで捉えられるようになった。装置は可搬性に優れ、ソフト面でもユーザーが使いやすいものとなった。高精度の静電気放電位置可視化装置の開発で大きな成果を得た。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.5 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性顧客からの同様の要望があったと書かれるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は記述されていない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性3

    油圧・空圧制御装置や自動機、計測機器の設計製造に携わってきたと書かれ、過去の技術との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    顧客からの同様の要望があったと書かれるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は記述されていない。

  • 課題の認識と解決3

    静電気放電で歩留まりが下がる課題が認識され、高精度で再現性のある製品の市場投入が目標として書かれている。数値目標はない。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標3

    検出精度約1度(±5cm以内)、100MHz~4GHzの対応など数値の成果は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    鹿児島県工業技術センターの協力を仰いだと書かれるが、社内の人材や事務体制については記述がない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    電子部品製造の歩留まり低下やHDD磁気ヘッドの静電気管理ニーズが示され、顧客ターゲットの方向性は読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    開発の進め方として機材構成や可搬性の改善が書かれるが、事業化のスケジュールや中長期の課題検証は記述されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    静電気放電の位置を可視化する装置は普及度が低い分野と読めるが、市場での高価格化や普及度の記述は薄い。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    デバイス破壊による歩留まり低下など社会的課題は書かれるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    不良品ゼロや歩留まり向上の狙いはあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    ソフト面の使いやすさや自動制御の製品化が書かれ、先端デバイス製造現場への貢献がうかがえる。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    先端デバイスの製造現場への貢献がうかがえるが、日本経済の構造転換に資する旨の記述はない。

  • 地域経済への波及ー

    公開情報では判断できません。

今後の展望

高精度で再現性があり、現場の環境に合った使い勝手の良い自動制御された製品を市場に投入し、社会に貢献していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。