ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

地域資源を活用した発酵食品の開発

有限会社尾塚水産

成果焼成効率 1倍→4倍

この事例のポイント

  • 地域資源のうにを使った新たな珍味を開発する必要があった。
  • 焼成うに殻カルシウムを凝固剤とした豆腐を作り、うに醤(ひしお)や米麹を配合した「もろみ」に漬け込んで発酵・熟成させ、うにの風味とクリーミーな食感を持つ高カルシウムの珍味「うに豆腐…
  • 焼成効率 1倍→4倍。小型電気炉の導入と焼成条件の決定により、焼成効率が従来の約4倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社尾塚水産
所在地鹿児島県 阿久根市
業種食料品製造業
技術分野溶接
従業員数4人
資本金300万円
設立2004年

事業の背景

弊社は食料品製造を行う小規模事業者で、従業員は4人である。阿久根の地域資源であるうにを活用した新たな特産品の開発を目指した。シルバー施設での常備食品や土産物としての需要が見込まれ、類似食品より付加価値が高いため、商品化による競争力強化を狙った。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術地域資源のうにを使った新たな珍味を開発する必要があった。
  • 生産能力豆腐の凝固剤になる焼成うに殻カルシウムを作る設備が不足していた。
  • 人手・技能うに殻カルシウムや豆腐の製法、発酵管理の技術が社内になかった。

やったこと

焼成うに殻カルシウムを凝固剤とした豆腐を作り、うに醤(ひしお)や米麹を配合した「もろみ」に漬け込んで発酵・熟成させ、うにの風味とクリーミーな食感を持つ高カルシウムの珍味「うに豆腐」を試作した。うに殻を焼成するため小型電気炉を新たに導入し、試運転で昇温・保持・降温の条件を決めた。その条件で焼成すると非常によい焼成品が得られ、従来の約4倍の効率となった。うに殻を入れるサヤもより長持ちするものを選定した。うにの殻からのカルシウム製造、豆腐の製法、もろみの製法と発酵管理、漬け込みなどの技術を修得した。現在もうにもろみに数種類の豆腐を漬け込むテストを行い、品質向上のためブラッシュアップを続けている。

新しい製品・サービス:高カルシウムの珍味「うに豆腐」(うにの風味を持つ豆腐をうにもろみに漬け込み発酵・熟成させたもの)

事業の効果

  • 焼成効率 1倍→4倍

小型電気炉の導入と焼成条件の決定により、焼成効率が従来の約4倍になった。うにの風味と高いカルシウム含量を併せ持つ新しい珍味「うに豆腐」の試作品が完成し、満足できる品質が得られている。開発を通じて、うに殻カルシウム製造から発酵管理までの技術全般を社内に蓄積できた。商品化により土産物やシルバー施設向けの競争力強化が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち10観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性地域資源のうにを活用した新商品開発とあり、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは読み取れない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性2

    地域資源のうにを活用した新商品開発とあり、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    土産物やシルバー施設の常備食需要、類似食品より付加価値が高いと記載され、強みの説明はあるが市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    商品化の課題として豆腐企業との提携、容器・デザイン決定、販売戦略を挙げ、順次進める予定とあるが具体性は薄い。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    小型電気炉の試運転や製法・発酵管理の技術習得に触れており、体制の一部はうかがえるが人材や事務体制は不明。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    うに豆腐の風味・食感・高カルシウムという特徴とシルバー層向けの想定は書かれているが、顧客ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    品質向上、容器決定、販売戦略と今後の工程は示されているが、スケジュールや期間の具体的な見通しは曖昧。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    うにを使った豆腐の珍味で類似食品に比べ付加価値が高いと記載され、高付加価値化の方向性はうかがえる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    阿久根の地域資源活用や特産品化への期待が述べられており、地域への波及がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    阿久根の地域資源であるうにを活用し、新たな特産品とする点が書かれており、地域特性の活用は読み取れる。

今後の展望

うに豆腐はシルバー層に需要が見込まれる。商品化には発酵・熟成に約1年の製造期間が必要で、品質向上を進めている。今後は豆腐企業との提携、容器やデザインの決定、販売戦略を順次進める予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。