ものづくり補助金平成24年度沖縄県

海上用磁気探査データ処理システムの製作

株式会社沖縄計測

成果ハンドメイド・アナログ式からメーカー生産によるデジタル出力機器へ移行し、精度が安定した。

この事例のポイント

  • 従来のハンドメイド・アナログ式の磁気探査機器は機器ごとに精度が一定せず、デジタル出力にも対応できなかった。
  • 同社は「ディファクトスタンダード(業界標準)」となりうる新しい海上用磁気探査機器の開発に取りかかった。
  • ハンドメイド・アナログ式からメーカー生産によるデジタル出力機器へ移行し、精度が安定した。メーカー生産により機器の精度が安定し、デジタル出力に対応したことで、パソコン上での測定・解析と電子データでの納品が可能…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社沖縄計測
所在地沖縄県 沖縄市
業種技術サービス業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数39人
資本金4,000万円
設立1976年

事業の背景

沖縄県の磁気探査は探査対象が不発弾であることから、近年まで事業規模が縮小傾向にあった。平成21年1月に糸満市小波蔵での水道工事中、重機の接触による不発弾爆発事故が起き、オペレーターが重傷を負った。これを機に公共事業における磁気探査が義務化され事業規模が拡大したが、当時の機器は古く対応が難しかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のハンドメイド・アナログ式の磁気探査機器は機器ごとに精度が一定せず、デジタル出力にも対応できなかった。
  • 新製品・新技術拡大する事業や将来の要求に対応できる新しい海上用磁気探査機器が必要だった。

やったこと

同社は「ディファクトスタンダード(業界標準)」となりうる新しい海上用磁気探査機器の開発に取りかかった。開発資金は、動産担保(CABL)制度を活用して銀行から融資を受けて充てた。この制度による融資を機器開発事業で受けたのは同社が初めてとされる。機器は6本のセンサーを海中に沈めて船に吊り下げ不発弾を探査する方式である。これまでハンドメイドでアナログ式だった機器を、技術を提供したメーカーで生産することにし、精度の安定とデジタル出力を実現した。パソコン上で測定・解析を行い、探査結果を電子データとして納品できるよう、探査・解析ソフトとPCとの連携を実現した。海上で使う機器の耐久性や腐食などの長期運用上の問題点を洗い出し、改善して性能を高めるプラッシュアップも行っている。

新しい製品・サービス:海上用磁気探査データ処理システム

事業の効果

  • ハンドメイド・アナログ式からメーカー生産によるデジタル出力機器へ移行し、精度が安定した。

メーカー生産により機器の精度が安定し、デジタル出力に対応したことで、パソコン上での測定・解析と電子データでの納品が可能になった。実用性能も大きく向上し、磁気探査機器に大きな進歩をもたらした。不発弾探査のほか、老朽化が指摘される海上インフラの整備や被災からの復興にも役立つと期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.5 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性磁気探査の事業が不発弾事故を機に拡大し、新機器開発に取り組んだ経緯は読めるが、経営戦略上の位置づけは明記されていない。
経営戦略との整合性2.0
  • これまでの取組との一貫性2

    磁気探査の事業が不発弾事故を機に拡大し、新機器開発に取り組んだ経緯は読めるが、経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    公共事業での磁気探査義務化で市場が拡大したことはうかがえるが、自社の強み・弱みと競争優位の記述は見当たらない。

  • 課題の認識と解決2

    従来機器がハンドメイドでアナログ式のため精度が一定でないという課題は認識されているが、付加価値化や成長の計画数値は書かれていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    メーカーに技術を提供して生産する体制をとったことはわかるが、人材や事務処理能力の確保については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    6本センサーの海上用機器で精度安定とデジタル出力を実現し、電子データで納品できる点は具体的だが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    耐久性や腐食など長期運用の問題点を洗い出し改善を進めていると書かれるが、スケジュールや解決方法の具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ディファクトスタンダードとなりうる新機器を目指し、従来のハンドメイド機器からの進歩が語られるが、普及度や高価格化の数値はない。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    不発弾探査に加え、老朽化した海上インフラの整備や秋害からの復興に役立つと期待されており、公共的な意義はうかがえる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    デジタル出力と探査・解析ソフトをPCと連携させた点は技術的な貢献として読めるが、地域やサプライチェーンへの波及は具体的でない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    沖縄県での磁気探査という地域性はうかがえるが、雇用創出や地域経済成長への言及は書かれていない。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。