ものづくり補助金平成24年度沖縄県

圧延超硬ロールマーク加工に於ける品質向上及びコスト削減

拓南製鐵株式会社

成果圧延ロールのクラック量を半分にすることが可能になった。

この事例のポイント

  • 従来の放電加工機では、圧延ロールのマーク加工時に微細なクラック(ひび割れ)が発生し、高速回転する圧延ロールの破損につながる可能性があった。
  • 従来の放電加工機に代えて最新の放電加工機を導入した。
  • 圧延ロールのクラック量を半分にすることが可能になった。最新の放電加工機の導入により、従来の放電加工機で発生していた圧延ロールのクラック量が半分になった。

事業者のプロフィール

事業者名拓南製鐵株式会社
所在地沖縄県 沖縄市
業種鉄鋼業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数150人
資本金4億円
設立1956年

事業の背景

同社は県内唯一の製鉄メーカーとして、建物や自動車の解体などで発生する鉄くず・鉄スクラップを原料として再資源化し、鉄筋・釘・ワイヤーメッシュなどの原料となる理鋼線材を新中城工場で製造している。鉄筋は電気炉で生まれたビレットを圧延して製造され、その際に鉄筋の種類を判別するロールマークが圧延ロールに刻印される。圧延ロールは超硬合金製である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の放電加工機では、圧延ロールのマーク加工時に微細なクラック(ひび割れ)が発生し、高速回転する圧延ロールの破損につながる可能性があった。
  • コスト・採算クラックの除去を手作業の研磨で行っており、コストがかかっていた。

やったこと

従来の放電加工機に代えて最新の放電加工機を導入した。これにより、圧延ロールに発生するクラック量を最小限に抑えた。これまで手作業の研磨により行っていたクラックの除去作業を解消し、コストの削減を図った。

事業の効果

  • 圧延ロールのクラック量を半分にすることが可能になった。
  • 放電加工の加工時間を約1/3に短縮できた。

最新の放電加工機の導入により、従来の放電加工機で発生していた圧延ロールのクラック量が半分になった。これにより手作業で行っていた圧延ロールの研磨作業を解消できた。また放電加工の加工時間が約1/3に短縮され、ロールマーク加工の効率化が図れた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち10観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    付加価値・賃上げの目標クラック量を半分、放電加工時間を約1/3に短縮と具体的な目標・効果が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性鉄スクラップを原料とする再資源化事業を営むことはうかがえるが、本件設備投資が経営戦略にどう位置付けられるかは書かれていない。
経営戦略との整合性2.5
  • これまでの取組との一貫性2

    鉄スクラップを原料とする再資源化事業を営むことはうかがえるが、本件設備投資が経営戦略にどう位置付けられるかは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性ー

    公開情報では判断できません。

  • 課題の認識と解決3

    圧延ロールのクラック発生と手作業での除去が課題と示され、課題認識は読み取れるが、高付加価値化・成長との関係は書かれていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標4

    クラック量を半分、放電加工時間を約1/3に短縮と具体的な目標・効果が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    工場名や業種は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制については記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付けー

    公開情報では判断できません。

  • 事業化までの道筋2

    今後は放電加工の加工条件見直しでさらなるクラック量の最小化を図るとあり、中長期の方向性はうかがえるがスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    圧延ロールの超硬合金へのマーク加工という分野で、高水準の高付加価値化を図る記述はうかがえない。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    県内唯一の製鉄メーカーとして鉄スクラップを再資源化し鉄筋原料を製造する点は地域的意義がうかがえるが、国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果3

    加工時間の約1/3短縮と手作業研磨の解消は効果として読み取れるが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    県内唯一の製鉄メーカーとして新中城工場で鉄筋原料を製造する地域的役割はうかがえるが、雇用創出や成長への寄与は書かれていない。

今後の展望

今後は放電加工の加工条件を見直すことで、さらなるクラック量の最小化を図るとともに、圧延ロールの品質を向上させ、ロール破損のリスク低減を進めていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。