選別プロセス改善による解体系廃棄物の積極的受入でSDGs推進

岡山県のサービス業の会社が、ものづくり補助金で選別プラントを導入し、解体系廃棄物の受入を増やした採択事例です。

株式会社児島繊協

成果選別作業時間 60分/1立方メートル→5分/1立方メートル

この事例のポイント

  • 混合廃棄物の選別は従業員がしゃがんで手作業で行っており、時間がかかっていました。
  • 選別プラントの導入では、西山代表取締役が自ら機器を探しました。
  • 選別作業時間 60分/1立方メートル→5分/1立方メートル。選別プラントの導入により、混合廃棄物の選別作業が大幅に効率化し、作業時間と必要人数が減りました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社児島繊協
所在地岡山県 倉敷市
業種廃棄物処理業
従業員数22人
資本金2,000万円
設立1962年

事業の背景

児島織協は1962年に繊維くずを収集して自動車シートの中綿原料として販売する協同組合として設立されました。事業が先細りになったため、西山隆之代表取締役が2021年に建築廃棄物へ参入し、同年に株式会社へ改組しました。

建設廃棄物のニーズが高かったことから、建設廃棄物の処理に力を入れています。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力混合廃棄物の選別は従業員がしゃがんで手作業で行っており、時間がかかっていました。
  • 人手・技能手作業の選別は作業環境も悪く、従業員の負担になっていました。
  • 品質・精度リサイクル率は50.9%にとどまっていました。

やったこと

選別プラントの導入では、西山代表取締役が自ら機器を探しました。佐賀県武雄市の中山鉄工所の吸引選別機「AS1200」を中心に、磁選機やベルトコンベヤーを組み合わせたプラントを導入しました。

混合廃棄物を投入すると、磁選機で鉄などの金属くずを取り除き、ふるいにかけて土砂を落とします。次に吸引選別機で紙やビニール、木くずなどを吸い取ります。

最後に残った残渣から異物を人手で取り除き、がれきを排出します。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

  • 選別作業時間 60分/1立方メートル→5分/1立方メートル
  • リサイクル率 50.9%→75.9%

選別プラントの導入により、混合廃棄物の選別作業が大幅に効率化し、作業時間と必要人数が減りました。従業員の作業負担も軽減されました。

リサイクル率も向上し、今後は解体系廃棄物の受入量を増やす方針です。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.0 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性建設廃棄物のニーズが高いことを踏まえ、繊維くず・鉄・紙のリサイクル実績を活かして参入しており、強みと外部環境の整合が具体的に示されている。
  • 4
    課題の認識と解決手作業選別の1立方メートル当たり5人・1時間が2人・5分になり、リサイクル率も50.9%から75.9%へ向上した課題解決の効果が数字で示されている。
  • 4
    波及効果・雇用解体系廃棄物の受入拡大と最終処分場の限界を踏まえたリサイクル推進でSDGsに貢献し、地域の建設業の廃棄物処理を担う公的意義が読み取れる。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標今後解体系廃棄物の受入量を増やす方針とあるのみで、付加価値額や賃上げの目標値、その実現性に関する記述がない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    繊維くずのリサイクルという既存事業から建設廃棄物へ参入し、協同組合から株式会社へ改組しており、過去の取組との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    建設廃棄物のニーズが高いことを踏まえ、繊維くず・鉄・紙のリサイクル実績を活かして参入しており、強みと外部環境の整合が具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業選別の1立方メートル当たり5人・1時間が2人・5分になり、リサイクル率も50.9%から75.9%へ向上した課題解決の効果が数字で示されている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    今後解体系廃棄物の受入量を増やす方針とあるのみで、付加価値額や賃上げの目標値、その実現性に関する記述がない。

  • 事業を進める体制3

    西山代表が自力で許可を取得し、グループ8社を形成して事業を運営しており、遂行を担う体制は一定程度確保されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    地場建設会社を主な顧客とし、建設現場にコンテナを設置して8品目の建設廃棄物を収集する提供内容が明確に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    選別プラントの導入を西山代表が自ら探し、磁選機・吸引選別機・コンベヤーを組み合わせた工程と人手の残渣除去を具体的に示している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性判断できません
  • 新しさ・高付加価値ー

    公開情報では判断できません。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用4

    解体系廃棄物の受入拡大と最終処分場の限界を踏まえたリサイクル推進でSDGsに貢献し、地域の建設業の廃棄物処理を担う公的意義が読み取れる。

  • 費用対効果3

    選別作業時間が大幅に短縮され、リサイクル率も50.9%から75.9%へ向上しており、投資に見合う効率化効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    選別プラントによる自動化は示されるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は明確に書かれていない。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    廃棄物処理業界のホワイト化を掲げ、リサイクル比率を高めるが、日本経済の構造転換に資する分野進出としての記述は薄い。

  • 地域経済への波及3

    地場産業の繊維会社から出る繊維くずの収集を起点に、地元倉敷市児島で事業を展開し、地域の建設業と結びついた事業となっている。

今後の展望

今後は廃棄物の多い解体系廃棄物の受入量をより増やしていく方針です。

事業者の声

廃棄物処理業界を"ホワイト化"しリーディングカンパニーになりたい。

廃棄物業界のイメージを一新していきたい。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。