ものづくり補助金平成24年度沖縄県

CAM・CAD導入による裁断作業等の効率化

株式会社ソーイングアイ

成果裁断作業の人員 3人→2人

この事例のポイント

  • 柄合わせ裁断は全て手作業で、技術の習得に時間がかかり、鋭利な刃物を扱うため慎重な扱いが要求された。
  • ものづくり補助事業により、アパレルCAMシステム(New P-CAM181L)とアパレルCADシステム(SDS-ONE APEX3-2、PMK2000)を導入した。
  • 裁断作業の人員 3人→2人。CADの導入によりデータ化された正確なパターンを制作でき、CAMへのデータ移行で正確な裁断が可能になり、パーツ作製が効…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ソーイングアイ
所在地沖縄県 うるま市
業種繊維工業
技術分野動力伝達
従業員数41人
資本金300万円
設立2002年

事業の背景

当社は平成14年にかりゆしウェアを販売する会社の生産部門が独立して設立された。かりゆしウェアの県内全生産数は年間44万~45万枚で停滞しており、その原因は需要の不足ではなく生産能力の限界であるとされている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能柄合わせ裁断は全て手作業で、技術の習得に時間がかかり、鋭利な刃物を扱うため慎重な扱いが要求された。
  • 人手・技能若い人材の雇用確保が難しくなる中で、裁断作業スタッフの高齢化への対応が課題となっていた。
  • 生産能力大量生産用のCAM(自動裁断機)は導入していたが、柄合わせは依然手作業で行っていた。

やったこと

ものづくり補助事業により、アパレルCAMシステム(New P-CAM181L)とアパレルCADシステム(SDS-ONE APEX3-2、PMK2000)を導入した。CADでデザインから起こした型紙のデータをもとに生地を効率よく裁断するためのマーキングを行い、柄合わせはCAMのモニタ上でカメラを見ながら微調整できるようにした。マーキングデータはCAM上部のプロジェクターで生地に実寸投影され、目視で確認してから自動裁断する。若い人材を確保してマーキングの技術を習得させた。

加工機アパレルCAMシステム(New P-CAM181L)
ソフトアパレルCADシステム(SDS-ONE APEX3-2、PMK2000)

事業の効果

  • 裁断作業の人員 3人→2人

CADの導入によりデータ化された正確なパターンを制作でき、CAMへのデータ移行で正確な裁断が可能になり、パーツ作製が効率化した。柄合わせ可能なCAMの導入で生産性と品質が向上した。自動化により作業時間も大幅に短縮され、裁断人員は減ったが生産量は維持できている。型紙のグレーディングやデザイン・型紙データの一元保存と再活用も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成14年設立で生産部門の独立に触れ、柄合わせを手作業から機械化した経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内生産が年間44万~45万枚で停滞する中、県外企業や自治体からの引合いが増えている点と、販売会社との協力体制が書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    裁断の手作業と高齢化、若い人材確保の困難という課題を挙げ、CAM/CAD導入で3~4人を2人に減らす対応を示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    裁断人員を3~4人から2人に減らしたと示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    若い人材を確保してマーキング技術を習得させ、CAM人材育成を行ったと書かれているが、体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    デザインの多様化やブランドの強化に触れているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的に書かれていない。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の効果は書かれているが、中長期の検証やスケジュール、課題解決の方法は記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    かりゆしウェアという分野の特徴に触れているが、普及度や認知度、高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    県内生産が44万~45万枚で停滞し、生産能力が限界との地域的な課題が示されているが、雇用創出や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    裁断人員が3~4人から2人になり作業時間も大幅短縮と書かれるが、補助金額に対する付加価値増の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    CADからCAMへのデータ連携による柄合わせ自動化が書かれるが、サプライチェーン全体への貢献には触れていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県のかりゆしウェアという地域の特産品の生産を強化する内容だが、地域経済への効果は数値で示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産性向上により生産量の増加が見込めるため、現在手掛けている4つのブランドイメージをさらに高めていきたいとしている。県外の企業や自治体からの引合いも増えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。