美容院による最新機器を使った医療美容サービスの生産性向上

奈良県の美容医療クリニックが、ものづくり補助金で国産の医療機器を導入し、施術の生産性向上を目指した事例です。

株式会社エール

この事例のポイント

  • コロナ禍による外出自粛措置の影響で、対人接触を避けられない各種事業が大きな打撃を受け、売上が落ち込んでいました。
  • 補助事業で、西大寺エリアに新店舗「WOクリニック西大寺院」を開業し、より高度な施術を行える体制を整えました。
  • 新規事業の美容医療分野に進出し、新規顧客を獲得しました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エール
所在地奈良県 奈良市
業種医療業
技術分野精密加工

事業の背景

株式会社エールはヘアサロン、エステサロン、フィットネスジム、美容医療クリニックなど、美容と健康をテーマに多様な事業を展開しています。コロナ禍による外出自粛措置の影響で、対人接触を避けられない各種事業は大きな打撃を受け、売上が落ち込んでいました。

ヘアサロンの顧客女性には薄毛や脱毛の悩みを抱えている方が多いことに着目し、美容医療分野への進出を決定しました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑コロナ禍による外出自粛措置の影響で、対人接触を避けられない各種事業が大きな打撃を受け、売上が落ち込んでいました。
  • 生産能力これまでの脱毛機器は海外製が多く大型で高価なうえ、部分脱毛に対応できないため別の機械に切り替える必要があり、施術時の作業効率が悪い状態でした。

やったこと

補助事業で、西大寺エリアに新店舗「WOクリニック西大寺院」を開業し、より高度な施術を行える体制を整えました。国産のレーザー脱毛器、フェイスリフト機、医療用焼灼器を導入しました。

国産のレーザー脱毛器は海外製に比べてコンパクトかつ高性能で、部分脱毛にも対応できるため、施術時間を大幅に短縮できました。フェイスリフト機は外科処置が不要で、医師だけでなく看護師による施術が可能となったため、スタッフの負荷軽減と施術時間の短縮、施術サイクルの効率化を実現しました。

加えて、メンテナンス性や部品交換のコスト、サイクルタイムも低くなり、費用対効果が向上しました。

新しい製品・サービス:美容医療クリニック事業(WOクリニック西大寺院)

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

新規事業の美容医療分野に進出し、新規顧客を獲得しました。国産機器の導入により脱毛の施術時間が大幅に短縮され、生産性が向上しました。

フェイスリフト機では看護師も施術でき、スタッフの負荷軽減につながりました。メンテナンス性や部品交換のコスト・サイクルタイムも改善し、費用対効果が向上しました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.0 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性コロナ禍で対人事業が打撃を受ける中、既存顧客の悩みを医療施術で解消する方向を選び、グループ連携で顧客を囲い込む強みを活かしている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け料金体系を明確にし、複数回通うほど単価が下がる仕組みや、県内でも数少ない最新機器を使う点など、選ばれる理由が整理されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値美容外科以外の美容医療を最新機器で提供し、県内でも数少ない施術と位置づけており、同分野での高度化・差別化が読み取れる。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産性向上を目標とすると書かれているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    ヘアサロンの顧客の薄毛・脱毛の悩みに着目し、美容医療クリニックを新規事業として決定し生駒院を開業したと書かれ、既存事業との関連が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    コロナ禍で対人事業が打撃を受ける中、既存顧客の悩みを医療施術で解消する方向を選び、グループ連携で顧客を囲い込む強みを活かしている。

  • 課題の認識と解決3

    コロナ禍で売上が落ち込んだ課題を認識し、高度な医療施術体制の構築で事業拡大につなげる計画になっている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性向上を目標とすると書かれているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    管理医師と提携し、医療行為を伴う施術を既に生駒院で提供してきた運営実績があり、体制は一定程度確保されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    料金体系を明確にし、複数回通うほど単価が下がる仕組みや、県内でも数少ない最新機器を使う点など、選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    西大寺院開業と機器導入は書かれているが、中長期の課題検証やスケジュール、解決方法の詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    美容外科以外の美容医療を最新機器で提供し、県内でも数少ない施術と位置づけており、同分野での高度化・差別化が読み取れる。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用2

    地域の顧客に身近な美容医療を提供すると書かれているが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は薄い。

  • 費用対効果4

    国産機器で施術時間を大幅に短縮し、フェイスリフト機は看護師施術が可能になり、メンテナンスコストも低く費用対効果が向上したと書かれている。

  • イノベーションへの貢献2

    最新機器の導入は書かれているが、デジタル技術や新ビジネスモデルでサプライチェーン等に貢献する記述は限定的。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    奈良県及び大阪府で店舗を展開し、地域の行きつけのサロンとして家族で通われる顧客を持つなど、地域に根ざした事業と読み取れる。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。