テイクアウトに活路を求める飲食店を支援する移動販売車のレンタル

大分県のレンタカー会社が、ものづくり補助金でキッチンカーを製作し、飲食店の移動販売を支えるレンタル事業を始めた採択事例です。

株式会社中津レンタリース

この事例のポイント

  • 新型コロナウイルスの感染拡大による移動自粛で、一般乗用車の需要が減少しました。
  • キッチンカーの製作は、保健所の基準に対応したノウハウを持つ専門の製造業者に依頼しました。
  • キッチンカーのレンタルにより、コロナ禍で打撃を受けた飲食業界の移動販売への参入を支援できました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社中津レンタリース
所在地大分県 中津市
業種その他のサービス業
従業員数13人
資本金2,000万円
設立1964年

事業の背景

株式会社中津レンタリースは、県北エリアを中心に営業してきました。新たな市場を求めて2019年11月に大分市へ進出しましたが、そのころ感染拡大が深刻化しました。

コロナ禍で飲食業界はデリバリーや移動販売に力を入れ始めており、同社はその動きに着目しました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑新型コロナウイルスの感染拡大による移動自粛で、一般乗用車の需要が減少しました。
  • 集客・繁閑部活動の遠征や会社行事で使われていたマイクロバスの稼働が激減しました。
  • 販路・情報発信2019年11月に大分市へ進出したばかりの新しい市場で、感染拡大により事業の立ち上げが難しくなりました。

やったこと

キッチンカーの製作は、保健所の基準に対応したノウハウを持つ専門の製造業者に依頼しました。ベース車両は既存の軽自動車で、全長3,570mm、全幅1,650mm、全高2,670mmの車体に仕上げました。

給排水のシンクを2か所設置し、冷凍庫、冷蔵庫、換気扇、エアコンを装備しました。積載タンクには40リットルの水を積み、1工程の料理が可能な仕様にしました。

大分市のNSレンタカーを窓口に、平日1日20,000円、土日祝日30,000円(いずれも税別、免責補償料込み)でレンタルを開始しました。

新しい製品・サービス:キッチンカー(移動販売車)のレンタル事業

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

キッチンカーのレンタルにより、コロナ禍で打撃を受けた飲食業界の移動販売への参入を支援できました。受付開始後すぐに申し込みが入り、イベントごとに利用する固定客も増えています。

当初想定していたテストマーケティングの利用者には長期プランを提案し、出店場所や曜日、季節の絞り込みに役立てています。レンタカー会社として地域貢献と新たなユーザーの開拓につながったことに、手応えを感じています。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性初期投資不要のレンタルで移動販売参入の障壁を下げ、既存の車輌レンタル網と大分県初の事業という強みを活かしている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けテストマーケティング需要や週末イベント向けの利用、固定客の増加など、ニーズの裏付けと顧客ターゲットが整理されている。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標レンタル料や利用実績は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性の数値根拠が薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    県北中心の営業から県都大分市へ2019年に進出した既存事業の延長で、車輌レンタル事業の経験を活かしている点が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    初期投資不要のレンタルで移動販売参入の障壁を下げ、既存の車輌レンタル網と大分県初の事業という強みを活かしている。

  • 課題の認識と解決3

    一般乗用車需要減少やマイクロバス稼働激減という課題を認識し、キッチンカーレンタルで対応する計画となっている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    レンタル料や利用実績は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性の数値根拠が薄い。

  • 事業を進める体制3

    専門製造業者に車輌製作を依頼し、保健所基準のノウハウを外部に任せる体制を取っており、遂行体制は確保されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    テストマーケティング需要や週末イベント向けの利用、固定客の増加など、ニーズの裏付けと顧客ターゲットが整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    長期プランの提案や出店場所・曜日の絞り込みへの活用など、導入後の進め方と課題への対応が記載されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    大分県初のキッチンカーレンタルとして、都市部で普及するビジネスモデルを県内に導入しており、新市場性が読み取れる。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    コロナ禍で打撃を受けた飲食業の移動販売参入を支援し、地域の飲食店への貢献が書かれている。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    キッチンカーのレンタルという新しい提案はあるが、デジタル技術や地域サプライチェーンへの波及の記述は弱い。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    大分県初のキッチンカーレンタルで地域の飲食店の新事業を後押しし、地域特性を活かしたサービスとなっている。

今後の展望

個人ユーザーを対象に、オープンカーを利用したドライブなどで大分県観光を体験できる提案も行っていく意向です。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。