SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和7年度製造業福岡県

DXで炉とエアの使用量を見える化し、運用改善でCO2削減

ミナト機工株式会社

成果事業所全体のCO2を年2,033tから2,007tへ1.3%減らし、エネルギーコストを年約128万円下げる計画である。

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この事例のポイント

  • 工業炉とコンプレッサーのエネルギー使用を、クラウドのDXシステムで一体的に可視化した。
  • 扉開閉による燃料ロスや炉体の放熱量を測り、設備を替えず運用改善で削減を狙った。
  • 超音波センサーで圧縮エア配管の漏れを見つけ、改修につなげた。
  • 作業環境の改善や従業員の環境意識の向上といった副次効果も見込んだ。

事業者のプロフィール

事業者名ミナト機工株式会社
所在地福岡県
業種金属製品製造業
相談先西部ガス株式会社

課題と取り組み

抱えていた課題

  • エネルギー使用量を管理できていないDXシステムが未構築で、工業炉と圧空システムのエネルギー使用量を把握できず、脱炭素化の取り組みが課題だった。

やったこと

  1. DXシステムの導入クラウドサービスを使ったDXシステムを入れ、使用量の大きい工業炉の炉内温度、炉内圧力、ガス流量を可視化し、コンプレッサーの電力状況も最適に管理できるようにした。
  2. 対策1:炉の出し入れ回数の低減DXシステムとサーモカメラで炉内温度と燃料使用量を測り、扉の開閉で生じる燃料ロスと再昇温のガス量を把握した。開閉を最小限にする運用に改め、燃料を減らす。
  3. 対策2:コンプレッサーの管理強化電力使用量を計測して運用を改善し、超音波センサーで圧縮エア配管の漏れ箇所を突き止めて改修し、電気使用量を減らす。
  4. 対策3:熱処理炉の放熱ロス削減ガス使用量を計測管理し、サーモカメラで炉体の放熱量を算定して、放熱ロスの削減を図る。

補助金を使った経費

  • DXシステムサーモカメラ超音波センサー経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 事業所全体のCO2排出量は年2,033tから2,007tとなり、1.3%減る計画である。
  • エネルギーコストは年約128万円の削減を見込む。
  • 熱処理炉の出し入れ回数の低減で、CO2を年2t、コストを年12万円減らす計画である。
  • エア漏れ箇所の改修で、CO2を年1t、コストを年7万円減らす計画である。
  • 炉体の放熱削減で、CO2を年23t、コストを年109万円減らす計画である。
  • 炉体の放熱を抑えて工場内の温度が下がり、作業環境が良くなる。
  • エア漏れを直してコンプレッサーの負荷を軽くし、経年劣化を抑える。

事業者の声

SHIFT事業を通じてDXシステムを導入したことで、これまで把握が難しかったエネルギー使用の実態を総合的に可視化でき、具体的な運用改善に結びつけることができました。

今後も、事業所全体でCO2排出量の削減と省エネルギー化を着実に進め、環境負荷の低減と生産性向上の両立を目指します。

企業としての社会的責任を果たしつつ、持続可能な社会の実現に向けて、価値ある製品・サービスの提供を通じた貢献を続けてまいります。

福岡県の金属製品製造業
出典・注記

相談先と計画づくり

その他西部ガス株式会社

今後の展望

DXシステムをさらに活用して工場全体のエネルギー使用を細かく把握し、運用の最適化を続ける。2050年に向けては高効率設備への更新や再生可能エネルギーの導入も段階的に進める。

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