ものづくり補助金平成28年度製造業熊本県

高ニーズ新商品の多品種化と暗黙エラーの見える化を支えるIoT型出荷ライン

株式会社岩田コーポレーション

成果生産スピード 1倍→7.5倍

この事例のポイント

  • 主力商品への新規開発ニーズと増産要望・多品種化に対応しきれず、手作業では需要に間に合わない状況だった。
  • これまで手作業に頼っていた工程に新しく充填ライン、包装機などの設備を導入し、生産性向上を図った。
  • 生産スピード 1倍→7.5倍。生産スピードは従来の手作業工程に比べて7.5倍から16.5倍に向上し、時間短縮に成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社岩田コーポレーション
所在地熊本県 熊本市
業種食料品製造業
従業員数84人
資本金3,000万円
設立1954年

事業の背景

主力である豆菓子およびキャンディーは、大手取引先による海外向けの需要拡大が続いていた。手作業では需要に間に合わない状況が続いていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力主力商品への新規開発ニーズと増産要望・多品種化に対応しきれず、手作業では需要に間に合わない状況だった。
  • 生産能力機械化による生産性向上が必要だった。
  • 品質・精度現場に潜む不都合や見えにくいエラーを早期に察知し、予防・保全・事後の改善につなげることが課題だった。
  • 生産能力一日の生産量や生産の不具合をデータ化し、生産改善や材質・製品サイズの課題解決を図りたいと考えていた。

やったこと

これまで手作業に頼っていた工程に新しく充填ライン、包装機などの設備を導入し、生産性向上を図った。さらに生産面、営業面、運営面の課題を同時に解決するため、二つの生産ラインを互いに連動するIoTシステムの導入に取り組んだ。工程前後の連動化により処理時間のバランスを整え、ボトルネック工程の解消を図った。

加工機充填ライン
加工機包装機
ソフトIoTシステム

新しい製品・サービス:チョコレートを使った新製品製造用の自動化機械の導入も進んでいる。

事業の効果

  • 生産スピード 1倍→7.5倍
  • 1日の生産上限 1倍→10倍

生産スピードは従来の手作業工程に比べて7.5倍から16.5倍に向上し、時間短縮に成功した。1日の生産上限は10倍以上に向上し、製品の多品種化や増産要望に応えられるようになった。ライン編成の効率も上がり、生産面の課題解決につながった。営業展開や取引先への販売のチャンスを有効に使える体制にも貢献している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    主力の豆菓子・キャンディーの海外向け需要拡大と手作業の限界が書かれ、過去の取組との一貫性は間接的にうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手取引先の海外需要拡大と天草の塩や阿蘇の天然水など素材の強みが書かれるが、競争優位との関係は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    手作業では間に合わない課題を認識し、生産スピード7.5〜16.5倍、生産上限10倍以上という数字で解決の効果が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産スピード7.5倍から16.5倍、生産上限1日10倍以上という目標達成の数字が示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    業務本部長や業務本部長補佐の名前は出るが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    新製品の多品種化と増産要望への対応、新店舗での新製品販売が書かれ、顧客ニーズへの対応は読み取れるが、選ばれる理由は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    現在平成30年度事業を活用中でチョコレート製造用の自動化機械導入も進むと書かれ、中長期の展開の方向はうかがえる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    豆菓子やキャンディーの同分野での高付加価値化・高価格化を示す記述はわずかにうかがえるが、水準の根拠は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    海外向けの需要拡大や地域の産物を使った商品開発が書かれ、地域の経済への影響がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果2

    生産スピードや生産上限の向上は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値額の増加は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    IoTシステムで生産量や不具合をデータ化し、二つの生産ラインを連動させる取組が書かれ、デジタル活用の方向性は読み取れる。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    熊本の産物や天然水を活かした商品開発と熊本市内への新店舗出店が書かれ、地域の特性活用は読み取れるが、雇用創出の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

「IoTはさまざまな課題を解決した」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。