SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和7年度製造業富山県

重油ボイラーを都市ガスと副生水素に替え、CO2を大きく減らす

日本曹達株式会社

成果年間6,443t-CO2の削減と、年間約8,006万円のエネルギーコスト削減を見込む。

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この事例のポイント

  • C重油・A重油から都市ガスへ燃料を転換した。
  • 貫流ボイラー3基を台数制御し、負荷に応じて効率よく運転する。
  • 生産設備から出る副生水素を、炉筒煙管ボイラーの熱源に使う。
  • 補助ありの投資回収は約3.6年で、補助なしの約5.1年より短い。

事業者のプロフィール

事業者名日本曹達株式会社
所在地富山県
業種化学工業

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 重油による脱炭素の遅れボイラー燃料にCO2排出量の多いC重油とA重油を使っており、脱炭素化が進まなかった。

やったこと

  1. 都市ガスへの燃料転換重油焚きの水管蒸気ボイラーを、高効率の貫流ボイラー3基と炉筒煙管ボイラー1基に更新し、都市ガス燃料へ替えた。
  2. 貫流ボイラーの台数制御燃焼範囲を広げて発停の回数を減らし、3基の台数制御で負荷変動に合わせた効率のよい運転にする。
  3. 副生水素の活用炉筒煙管ボイラーに都市ガスと水素の混焼を導入し、苛性ソーダの生産設備から出る副生水素を熱源に使う。
  4. きっかけ:補助事業の情報入手CO2排出削減計画を進める中で、環境省のホームページで補助事業を知り、燃料転換に活用した。

補助金を使った経費

  • 都市ガス焚き貫流蒸気ボイラー3台都市ガス+水素混焼焚き炉筒煙管蒸気ボイラー1台経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 年間のCO2削減量は6,443t-CO2になる見込み。
  • エネルギーコストは年間約8,006万円減る見込み。
  • 事業所全体のCO2排出量は77,865t-CO2/年から71,423t-CO2/年へ、8.3%減る目標。
  • 蒸気システムのCO2排出量は20,121t-CO2/年から13,679t-CO2/年へ、32.0%減る目標。
  • SOx、ばいじん、NOxといった大気汚染物質が減る。
  • 燃料の在庫管理や受入立会いの負担が軽くなる。

事業者の声

当社では従来から副生水素の有効活用に取り組んでいましたが、既存の重油焚きボイラーシステムでは燃料転換とさらなる効率向上が課題となっていました。

今回のSHIFT事業を活用し、都市ガスへの燃料転換と水素混焼技術の導入により、副生水素をより効果的に活用できるシステムを構築することができました。

当社の2050年カーボンニュートラル目標達成に向けた重要な一歩となり、今後も持続可能な事業運営に取り組んでいきます。

富山県の化学工場
出典・注記

今後の展望

2050年のカーボンニュートラル達成に向け、持続可能な事業運営を続ける。

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