ものづくり補助金平成24年度岩手県

新方式によるロボット用測域センサーの商品化

RFtestLab有限会社

成果2台の試作品を完成させた

この事例のポイント

  • 従来は研究機関向けに電波部品を提供しており、装置の一部分にとどまるため製品としての付加価値に欠けることが課題だった。
  • ミリ波ベクトルネットワークアナライザを導入し、ミリ波測域センサーの電子回路部分の電気的特性を測定できるようにした。
  • 2台の試作品を完成させた。ミリ波ベクトルネットワークアナライザの導入により、マイクロストリップラインと導波管の変換部の特性を改善した。

事業者のプロフィール

事業者名RFtestLab有限会社
所在地岩手県 盛岡市
業種通信業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数4人
資本金100万円
設立2005年

事業の背景

当社は電波の周波数分類のうちマイクロ波とミリ波の設計、開発、製造、販売を行っている。これまでは主に研究機関向けに部品レベルで製造・提供しており、装置全体ではなく組み込まれる回路部品だけを供給していた。部品の評価は高かったものの、付加価値の面で課題とされてきた。自律走行ロボット向けのミリ波測域センサーは国内外で初の完成品であり、利便性にはニーズがある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は研究機関向けに電波部品を提供しており、装置の一部分にとどまるため製品としての付加価値に欠けることが課題だった。
  • コスト・採算ロボット用のミリ波測域センサーはレーザー式に比べてコストが割高で、商品化には性能向上と製造コストの削減が求められていた。
  • 人手・技能ミリ波測域センサーの電気的特性を社内で測定できず、研究用の高度な測定装置が国の研究施設や大企業の研究所などに限られていた。

やったこと

ミリ波ベクトルネットワークアナライザを導入し、ミリ波測域センサーの電子回路部分の電気的特性を測定できるようにした。測定で数値を確認しながら試作品の改良と測定を繰り返し、必要な数値が出るまで性能向上とコスト削減に取り組んだ。試作品内部で使う国内未生産の部品は、海外からの輸入では高額になるため内製化を進め、機構部品をはじめとした部品を工作機械で製造した。その結果、2台の試作品を完成させた。

  • 検査測定ミリ波ベクトルネットワークアナライザ

新しい製品・サービス:自律走行型ロボット向けのミリ波帯電波を用いたレーダー方式測域センサー

事業の効果

  • 2台の試作品を完成させた
  • 製造コストの60%を占める中枢部品の内製化が図られた

ミリ波ベクトルネットワークアナライザの導入により、マイクロストリップラインと導波管の変換部の特性を改善した。電波免許取得の測定を社内で行えるようになり、検査機関への持ち込みが不要となったことで免許取得の効率化と諸経費の削減につながった。製造コストの60%を占める中枢部品の内製化が進み、今後のコストダウンに目途がついた。

今後の展望

2台の試作品のうち1台は新潟大学山田研究室でソフトウェア開発が進んでいる。今後はミリ波測域センサー付きの自動走行ロボットを製作し、トヨタ自動車東日本構内での資材の自動搬送に活用することを目標としている。また建築構造物の内部透視や土砂災害の土砂流出監視にも応用でき、防災や建築分野での商品化も見据えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。