ものづくり補助金平成24年度宮城県

小型掌紋認証システム端末の試作製品開発及びテスト販売

匠ソリューションズ株式会社

成果筐体サイズ 50cm(幅・奥行き相当)→17cm(幅・奥行き相当)

この事例のポイント

  • 先行試作品は確実な原理確認が目的だったため、回路規模や筐体サイズ、コストが大規模になっていた。
  • 先行試作品で外部PCで運用していた認証処理ソフトウエアを新型制御コントローラに内蔵した。
  • 筐体サイズ 50cm(幅・奥行き相当)→17cm(幅・奥行き相当)。筐体サイズは50×50×50cmから17×8×3cmへと大幅に小型化した。

事業者のプロフィール

事業者名匠ソリューションズ株式会社
所在地宮城県 仙台市
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野発酵
従業員数44人
資本金1,000万円
設立2007年

事業の背景

当社は半導体のデジタル・アナログ検証技術サービスを主力事業としていた。先行試作した非接触型掌紋認証システム端末は原理確認が目的で、回路規模や筐体サイズ、コストが大規模なものだった。予想以上の完成度だったため、製品化に挑戦することとした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力先行試作品は確実な原理確認が目的だったため、回路規模や筐体サイズ、コストが大規模になっていた。
  • コスト・採算先行試作品は1台当たり約400万円と高コストで、製品化には大幅な低コスト化が必要だった。

やったこと

先行試作品で外部PCで運用していた認証処理ソフトウエアを新型制御コントローラに内蔵した。回折格子レーザーを削除し、先行試作品より解像度の低い安価なカメラとレンズを採用した。その結果、先行試作品と同等の認証精度を保ちつつ、筐体サイズを50×50×50cmから17×8×3cmに、1台当たりのコストを約400万円から約2万円に下げた。1次試作として3台、社内評価およびテスト販売用の2次試作として30台の端末を試作した。

その他新型制御コントローラ
検査測定掌紋認証システム(画像処理システム)

新しい製品・サービス:非接触型掌紋認証システム「HAND PASSPORT®」(ハンドパスポート)

事業の効果

  • 筐体サイズ 50cm(幅・奥行き相当)→17cm(幅・奥行き相当)
  • 1台当たりのコスト 400万円→2万円

筐体サイズは50×50×50cmから17×8×3cmへと大幅に小型化した。1台当たりのコストは約400万円から約2万円へと大幅に下がった。先行試作品と同等の認証精度を保ちつつ、製品化を実現した。製品は設置場所を選ばず、0.1秒の手かざしで認証できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    先行試作品の成果を製品化する流れは読めるが、これまでの事業との一貫性や経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    ベンダー企業への提供やシステム開発依頼の増加がうかがえるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    小型化・低コスト化の課題と目標(8×8cm、3,000~6,000円に未達)を認識し、ヒートシンク省略などの対策が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    量産試作品のコストは約400万円から約2万円へ低減したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社内評価や2次試作30台の試作など実施体制の一端はうかがえるが、人材や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    筐体17×8×3cm、約2万円、0.1秒の掌紋認証、オフィス・病院・自動車など用途を具体的に示し、引き合いも示されている。

  • 事業化までの道筋3

    2027年ではなく平成28年中のリリース見込みや、V2の開発中という段階的な計画は示されているが、課題解決の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    回折格子レーザー不要の小型・低コスト掌紋認証で、従来の生体認証と比べて設置場所を選ばない点が示されている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    セキュリティ機器の国内普及への寄与はうかがえるが、経済波及や雇用創出の具体的な記述は見当たらない。

  • 費用対効果4

    1台あたりのコストを約400万円から約2万円に、筐体を50×50×50cmから17×8×3cmに縮小した数値が示され、費用対効果の高さが読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    IoT技術を絡めた製品展開と、デバイスにOSを組み込む構成が示されているが、地域やサプライチェーンへの波及は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    半導体検証サービスからものづくり企業への転換が書かれ、分野の変化はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    宮城県仙台市の本社から製品化した点は読めるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は具体的でない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

補助事業終了後、量産試作品を改良し、高精度・小型・低コストの製品化を実現した。名刺よりひと回り小さいサイズの「HAND PASSPORT® V2(仮称)」を開発中で、平成28年中のリリースを見込む。ベンダー企業数社からニーズの吸い上げを行い、サンプル評価の引き合いも来ている。

事業者の声

ものづくり企業として、今後はIoT技術を絡めた製品を世の中に送り出していきたいと考えております。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。