ものづくり補助金平成24年度秋田県

電気自動車用温気式PTCヒーターの商品化

株式会社リミックス

この事例のポイント

  • 複雑形状・高機能なコネクタの製造には高い技術力と経験が必要だが、インサート成形の最適な条件がまだ確立されていない。
  • 型締め力100tの立形射出成形機を導入し、樹脂温度や射出速度などを細かく制御できるようにした。
  • 複雑形状の樹脂部品に金属を組み込むインサート成形技術を確立し、高品質な小型コネクタを製造できるようにすることが目標である。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社リミックス
所在地秋田県
技術分野電子部品・デバイスの実装

事業の背景

自動車の電装部品は小型・軽量・高機能化が進み、電気回路の接続に使うコネクタも形状が複雑化・小型化している。ハイブリッド車やEVの普及で車載の電気機能とそれを接続するコネクタの数が増え、樹脂本体に様々な形状の金属部品を組み込む構造になったため、製造には高い技術力と経験が求められている。こうした中、取引先から、より高機能なコネクタの製造要望が出された。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術複雑形状・高機能なコネクタの製造には高い技術力と経験が必要だが、インサート成形の最適な条件がまだ確立されていない。
  • 品質・精度取引先から求められる高耐久性の小型コネクタを作るには、温度変化や振動・衝撃に耐えて破損や脱落がない品質の製品を安定して製造する必要がある。

やったこと

型締め力100tの立形射出成形機を導入し、樹脂温度や射出速度などを細かく制御できるようにした。シミュレーションと試行錯誤(トライアンドエラー)によりインサート成形の各種条件を設定・記録した。成形を繰り返して目標形状の成形品を製作し、樹脂温度・射出速度・圧力・冷却・寸法公差の設定と記録を行って最適値を見出した。発注先の高耐久性の要望に沿う試作品を確認し、その確認条件で量産化する。小型・軽量で温度変化に強く、繰り返しの揺れや衝撃でも破損や脱落がないコネクタの試作を可能にする。

  • 加工機型締め力100tの立形射出成形機

新しい製品・サービス:新機能を盛り込んだ複雑形状の小型コネクタ

事業の効果

複雑形状の樹脂部品に金属を組み込むインサート成形技術を確立し、高品質な小型コネクタを製造できるようにすることが目標である。発注先の高耐久性の要望に沿うコネクタの試作と、確認した条件での量産化を進める。数値での効果は本文に示されていない。自動車の電装部品向けの高機能コネクタを安定して供給できる体制づくりを目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    取引先からの高機能コネクタ製造要望が取組のきっかけとされ、過去の事業との連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車のハイブリッド化・EV化によるコネクタ数増加という外部環境は書かれているが、自社の強み・弱みとの対比は具体的ではない。

  • 課題の認識と解決3

    取引先要望への対応という課題認識はあるが、高付加価値化や成長につながる計画としての定量的な裏付けは薄い。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の増加や賃上げの目標値は示されていない。売上見込みは別事例の文章にあり、この事例では目標値が読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    開発体制や人材について書かれていないが、従業員数や事業の進め方(試作と条件記録)が一部うかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取引先からの高耐久性要望が顧客ニーズとして書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋4

    射出条件の設定・記録から量産化までの手順が示され、遂行方法と課題解決の流れは具体的に読み取れる。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    インサート成形による複雑形状コネクタの分野で、高付加価値化をうかがわせる記述はあるが、高水準の高価格化とは明示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    ハイブリッド車やEVの普及に伴う電装部品の増加という社会的背景はあるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    複雑形状の樹脂部品への金属組込成形という技術は示されるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    電動化の進展に対応する部品の高機能化という方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

業種と困りごとが近い成果事例

岩手県平成24年度

カラフル全面ホーロー処理厨房用南部鉄器の試作開発

厨房用鉄器を高周波電気炉で溶製し、片状黒鉛鋳鉄の炭素量を3.5%から4.0%に、ケイ素量を2.4%から3.3%に変更して黒鉛形状がA型、C…

効果:ショットブラスト処理により鋳肌表面の黒鉛開口が閉塞し、泡欠陥の発生が低下した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。