ものづくり補助金平成24年度山形県

フォークランド(英国領)ウールを使用したスポンディング及び高白度の糸の開発

佐藤繊維株式会社

この事例のポイント

  • フォークランド産ウールは入手困難だったため、直接入手できる段階で試作開発を行う必要があった。
  • フォークランド産の上質ウール4種類を入手し、スポンディッシュ紡績糸の研究・開発を行った。
  • 現在は試作・研究段階で製品化には至っていない。

事業者のプロフィール

事業者名佐藤繊維株式会社
所在地山形県 寒河江市
業種繊維工業
技術分野繊維加工
従業員数230人
資本金5,410万円
設立1954年

事業の背景

同社は糸づくりの原料へのこだわりから、代表自らが南アフリカやオーストラリアなど世界各地の農場で羊毛を調達している。オーストラリア産ウールは生産量が多く毛が素直である。フォークランド産ウールは高白度で特徴的だが、紛争の影響で入手が困難だった。近年になって直接入手が可能になった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力フォークランド産ウールは入手困難だったため、直接入手できる段階で試作開発を行う必要があった。
  • 新製品・新技術高白度でふわふわしたスポンディッシュ感を活かした紡績糸と編み地の開発が未着手だった。
  • 販路・情報発信海外市場で競争できる製品にするため、18ゲージで編む技術と展示会での受注獲得が必要だった。

やったこと

フォークランド産の上質ウール4種類を入手し、スポンディッシュ紡績糸の研究・開発を行った。糸によりをかける撚糸工程、染色、全自動編み機によるサンプル編み地の製作までを一貫して研究・開発した。自動編み機は8ゲージのものを設備投資した。通常は12ゲージまでが大半だが、この糸を18ゲージで編むことで海外市場でも競争できる製品にする狙いである。染色は通常染色後に編むが、フォークランド産ウールは染色しても鮮やかな色になるため、染色の工程も検討した。

新しい製品・サービス:フォークランド産ウールを使用したスポンディッシュ及び高白度の糸と編み地

事業の効果

現在は試作・研究段階で製品化には至っていない。18ゲージの自動編み機で編み方、洗い温度・時間、溶剤、乾燥方法などを多くの条件で研究中である。編みあがりには膨らみがあり、スポンディッシュのふわふわ感が活きている。今後はフランスやイタリアの展示会に出展し、世界各地からの受注を得て生産体制に移していく計画である。

今後の展望

フランス・イタリアの展示会に出展し、世界各地からの受注を得て生産までこぎつける計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

宮城県平成24年度

超抗菌ニッケルめっきの事業化

神戸製鋼所の抗菌めっき技術を導入し、自社で性能検証を行ったうえで、試作設備(100L槽と付帯設備)を設置・稼働させた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。