市場にない鋼種で太丸ミガキ棒鋼の量産販売を目的とする消耗具の開発と内作化によるコストダウン
複合NC旋盤を導入し、市場にないS45C-H(調質材)の太径磨き棒鋼の量産化に取り組んだ。
効果:製品の最大外径 100mm→200mm
有限会社アート工業
| 事業者名 | 有限会社アート工業 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 和歌山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1981年 |
有限会社アート工業は1981年設立の看板製作会社で、和歌山県内で鉄・ステンレス・アルミを精密加工できる業者が多くなかったことも奏功し、屋外広告美術協同組合員からの受注を中心に得意先を増やしてきた。ロードサイド店舗の看板や百貨店の化粧品売り場などの屋内看板の骨組みを、数センチから15メートルまで手掛けている。輸送が安くなるにつれ県外案件が増え、現在は受注の80%が県外案件となっている。
抱えていた課題
やったこと
3D・CADシステム一式として、3Dソフトと3Dプリンターを導入した。広告看板は受注生産で、曲面を含む複雑な形状や、小さな文字をLEDライトで光らせたいといった要望に対応するため、3Dによる設計と樹脂部品の試作を社内で行えるようにした。これにより、外部設計事務所に頼らず図面を自社で描き、顧客に素早く提示できる体制を整えた。導入に際しては、システムに詳しい従業員がいなかったが、3D・CADを学校で学んだ新入社員を採用できたため、滞りなく業務に使えた。
新しい製品・サービス:3D・CADシステムを活用した曲面を含む複雑形状の看板製作と、3D・CADシステムのみを利用した製図事業
3D・CADシステムの導入により、大手パチンコ店のロゴマーク看板製作で業務幅と受注案件幅が広がった。大型看板の強度計算や構造計算図面の作成が容易になり、図面を短時間で提供できるようになったため、受注率の向上にもある程度の成果があったと認識している。今後は3D・CADシステムのみを利用した製図事業も計画しており、付加価値のある製品の提供に努める方針である。
今後は、先進的な広告看板のイメージを各分野の得意先に根付かせ、屋外広告美術協同組合員やゼネコン、広告代理店へDMや訪問営業で取引先を広げる。既存得意先にはスピーディーな図面提供を行い、ウォータージェット切断などで加工バリエーションと加工精度を高める。10年先、20年先を見据えて新しい人材・設備・技術を取り込む。
スピードも品質
公式の事例集より(原文のまま)
複合NC旋盤を導入し、市場にないS45C-H(調質材)の太径磨き棒鋼の量産化に取り組んだ。
効果:製品の最大外径 100mm→200mm
視認性が高い太陽光式の小型LED表示機「ソーラーONE」を開発した。
効果:運搬・設置作業の必要人数 2名→1名
カヤックの製造工法としてL-RTM工法を採用した。