ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

自動車用ECUの低高温検査装置における冷熱風制御の最適化による高度化

株式会社エーアイテック

成果ECU低高温検査装置の省エネを30%図る

この事例のポイント

  • ECU低高温検査装置の省エネ(30%)と小型化(10%)を図る必要があった。
  • 熱流体シミュレーションソフトを導入し、3名を対象にトレーニングを行った。
  • ECU低高温検査装置の省エネを30%図る。熱流体シミュレーションの導入により、装置内の冷温風の流れを解析できる体制が整い、設計や製造部門、顧客へのプレゼンテーシ…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エーアイテック
所在地長野県 松本市
業種生産用機械器具製造業
技術分野情報処理,製造環境,測定計測,立体造形
従業員数65人
資本金4,000万円
設立1986年

事業の背景

株式会社エーアイテックは1986年に冷凍機メーカー出身の大林頼彦社長が創業し、半導体関連向けの電子部品製造自動化設備の開発・製造を手がけてきた。ICをマイナス40度で検査する需要を受けて自社開発の冷凍機を組み合わせた車載用電子制御機器の低高温検査装置を開発し、自動車関連メーカーに導入された。現在はこの製品が当社売上げの半分を占める主力製品に成長している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ECU低高温検査装置の省エネ(30%)と小型化(10%)を図る必要があった。
  • 品質・精度温度制御の高度化と現象の科学的解明により中核技術を強化する必要があった。
  • 人手・技能技術者が3次元CADを使いこなす体制が十分に広がっていなかった。

やったこと

熱流体シミュレーションソフトを導入し、3名を対象にトレーニングを行った。実際の装置をモデルとしたシミュレーションを実施し、実際の装置で温度を測定してシミュレーション結果と比較した。3Dプリンタでサンプルを作成した。低高温検査装置用省エネ型冷熱風発生機(CO2ヒートポンプ)を開発し、装置内の冷温風の流れをシミュレーションするシステムを導入した。

検査測定解析用ワークステーション
ソフト熱流体シミュレーションソフト
その他3Dプリンタ
加工機低高温検査装置用省エネ型冷熱風発生機(CO2ヒートポンプ)

新しい製品・サービス:低高温検査装置用省エネ型冷熱風発生機(CO2ヒートポンプ)

事業の効果

  • ECU低高温検査装置の省エネを30%図る
  • ECU低高温検査装置の小型化を10%図る

熱流体シミュレーションの導入により、装置内の冷温風の流れを解析できる体制が整い、設計や製造部門、顧客へのプレゼンテーションにも効果が出ている。ECU低高温検査装置の省エネと小型化による競争力向上が見込まれる。またシミュレーションを中核技術の強化や人材育成に活かす方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1986年創業以来、冷凍機と検査装置の開発を続け、低高温検査装置が現在の売上の半分を占める主力製品に成長したと書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    FA機器と冷凍機の両方を得意とするメーカーは稀有で、それが大きなアドバンテージだと具体的に述べられている。

  • 課題の認識と解決3

    装置の省エネ30%、小型化10%という目標があり、熱流体シミュレーション導入で課題に対処する方針が書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    省エネ30%、小型化10%という数値目標が示されており、実現に向けた取組内容も記載されている。

  • 事業を進める体制3

    技術者全員が3次元CADを使いこなし、3名を対象にトレーニングを行ったと書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    自動車メーカーの電子基板の品質保証ニーズに応える検査装置だと説明され、導入先も記載されている。

  • 事業化までの道筋3

    シミュレーション導入、実機測定との比較、3Dプリンタでのサンプル作成という手順が成果欄に示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    低高温検査装置は自動車用電子基板向けの専門装置で、他社が少ない分野であることが文章から読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    自動車部品の信頼性確保に関わる検査装置であることはうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    省エネ率などの目標はあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献4

    CAE、3次元CAD、IoTによる冷媒管理の検討など、デジタル技術の活用が具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    省エネ・環境技術の分野に関わることがうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及2

    松本市の企業であることは書かれているが、地域の特性を活かした事業としての記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

流体解析ソフトは今後大きな武器になる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。