ものづくり補助金平成24年度福島県

超精密研削加工の開発

株式会社スター精機

成果航空機部品の精度調整を社内で対応できるようになり、約5日の工期短縮が可能になった。

この事例のポイント

  • スピードとコスト削減に象徴される生産性向上が喫緊の課題だった。
  • 業務革新の切り札として、CNC円筒研削盤を導入し、超精密研削加工の基幹設備として稼働させた。
  • 航空機部品の精度調整を社内で対応できるようになり、約5日の工期短縮が可能になった。内製化により、外注部品の納入待ちというネックが解消され、組み立て工程のロス解消と迅速な納品体制が実現する見込みとなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社スター精機
所在地福島県 相馬市
業種その他の製造業
技術分野切削加工
設立1932年

事業の背景

当社は昭和7年の創業で、理化学実験装置や航空機部品製造装置の設計製作、半導体製造装置部品の製作を主な事業としてきた。航空宇宙分野での実績を伸ばすためには、生産性の向上が課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力スピードとコスト削減に象徴される生産性向上が喫緊の課題だった。
  • 品質・精度チタン、インコネル、SUSなどの高硬度・高粘度の難削材で、高精度加工のレベルを上げる必要があった。

やったこと

業務革新の切り札として、CNC円筒研削盤を導入し、超精密研削加工の基幹設備として稼働させた。チタン、インコネル、SUSを素材に多種多様な高硬度・高靭度の難削材のテストカットを行い、シャフト、ピン、測定子、高精度ロールなどを試作した。試作品は取引先からも高い評価を得た。設備は計画より約1カ月半早く納入され、スタート段階で時間的余裕を持てた。

事業の効果

  • 航空機部品の精度調整を社内で対応できるようになり、約5日の工期短縮が可能になった。

内製化により、外注部品の納入待ちというネックが解消され、組み立て工程のロス解消と迅速な納品体制が実現する見込みとなった。航空機部品の精度調整も社内で可能になり、約5日の工期短縮が可能になった。試作品が次世代エンジン部品メーカーに認められ、研究開発品を供給するルートが開けた。これにより受注が増え、理化学実験装置関連の受注も増加し、材料調達から検査までを一貫して任される存在として認知されるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業昭和7年から理化学実験装置・航空機部品製造装置・半導体部品へと変遷してきた経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    航空宇宙分野での実績を伸ばすため高硬度難削材の超精密研削を強みとし、取引先の評価を得たと書かれているが、市場動向の分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    スピード・コスト削減が課題とされ、CNC円筒研削盤の内製化で約5日の工期短縮、1ヵ月半早い納入と具体的な数字が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    目標測定値(3 ×10)の達成や約5日の工期短縮は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社員のモラルアップや技術の継承に触れるのみで、人材配置や事務処理体制の具体的記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    チタン・インコネル・SUSなど難削材の超精密加工が強みとされ、次世代エンジン部品メーカーへの供給ルートが開けたと書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作から研究開発品の供給、JISQ9100取得へと段階は示されるが、具体的なスケジュールや課題解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    航空機部品向けの超精密研削は難易度が高いとされるが、高付加価値化・高価格化の定量的な裏付けは示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    航空宇宙産業への参画が安全・安心に資すると述べられるが、波及効果や雇用創出の具体的な記述はない。

  • 費用対効果2

    内製化による待ち時間解消やコスト縮減は触れられているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    航空宇宙・半導体分野への進出と研究開発品の供給が書かれ、成長分野への展開がうかがえるが、構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及2

    福島で世界的なテクノロジー展開の一翼を担うポジションとあるが、地域の雇用や成長への具体的な効果は書かれていない。

今後の展望

試作部品の製作に果敢に挑戦し、データと経験値の蓄積、市場性に富む技術の創出を通じて経営基盤の強化に努める方針である。

事業者の声

夢をカタチに一一を合言葉に、当社は昭和7年の創業から先見性を培い、ものづくり精神の成果を広く産業社会へ本元してきました。福島に居ながらにして、世界的なテクノロジー展開の一翼を担えるポジションです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。