ものづくり補助金平成24年度福島県

最新設備導入によるコスト削減及び競争力向上による雇用の創出

株式会社タマテック

成果加工時間を30%短縮(仕上加工のみでは50%)

この事例のポイント

  • 医療ロボット部品は高精度・一体化・軽量化が求められるが、現在の加工技術と設備では競争力のある価格を提示することが難しい。
  • 最新の機能を備えた5軸制御マシニングセンタ(NC旋盤を含む設備)を導入し、医療用ロボット部品の軽量化と高精度化、低コスト化に取り組んだ。
  • 加工時間を30%短縮(仕上加工のみでは50%)。設備導入により段取り時間を含む作業工程を削減し、高精度を保ったまま加工時間を30%短縮し、製造コストも削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タマテック
所在地福島県 鏡石町
業種一般機械器具製造業
技術分野部材の締結
従業員数99人
資本金9,000万円
設立1996年

事業の背景

当社は医療機器、半導体製造装置、測量機、デジタルカメラなどの光学機器、近年は航空宇宙機器の精密部品の製造加工を行っている。医療機器関連の受注比率は拡大を続け、現在は30%を超えて売上の主力になっている。今後は需要拡大が見込まれる航空宇宙産業の比率を高めていく方針である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力医療ロボット部品は高精度・一体化・軽量化が求められるが、現在の加工技術と設備では競争力のある価格を提示することが難しい。

やったこと

最新の機能を備えた5軸制御マシニングセンタ(NC旋盤を含む設備)を導入し、医療用ロボット部品の軽量化と高精度化、低コスト化に取り組んだ。φ75mm×170mmのアルミ材を用い、外径φ70mm×125mm、内径φ66mm×125mmを同じ加工条件で加工した。ビビり防止機能を使うと、機能なしではビビりが出た外径・内径ともにビビりが発生しなくなることを確認した。同じ材料と条件で薄肉加工の限界と、真円度、円筒度、外内径同軸度、表面粗さなどの加工精度を検証し、肉厚1.2mm、真円度0.01mm以下を達成した。

加工機5軸制御マシニングセンタ(NC旋盤)

事業の効果

  • 加工時間を30%短縮(仕上加工のみでは50%)
  • 20%低い単価で製造・加工することが可能になった
  • 真円度0.01mm以下

設備導入により段取り時間を含む作業工程を削減し、高精度を保ったまま加工時間を30%短縮し、製造コストも削減できた。20%低い単価での製造も可能になり、従来は対応できなかった需要にアプローチできるようになった。医療用ロボット部品の受注活動に大きく寄与し、加工技術面の課題をクリアしたことで取引先との信頼関係にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の内視鏡部品加工の実績を基盤に医療ロボット生産へ参画すると書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    医療機器の受注比率が30%を超えたことや、県内生産拠点が近いことなど外部環境と自社の強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    加工時間30%短縮、単価20%低減、肉厚1.2mm・真円度0.01mm以下など課題解決の成果が数字で示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工時間短縮や単価低減の実績はあるが、将来の付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員99名や設立年は記載があるが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的な記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医療用ロボット部品の高精度・軽量化・低コストというニーズと、20%低い単価で受注できる点が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    段取り工程削減や今後の航空宇宙分野への展開が書かれているが、スケジュールや課題の遂行方法は詳しくない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    医療ロボット市場の規模が平成24年32億ドルから令和2年199億ドルへ拡大すると試算され、高付加価値の部品加工として示されている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    県内の医療関連産業集積プロジェクトや福島県の復興特区の後押しに触れており、地域経済への波及がうかがえる。

  • 費用対効果4

    加工時間30%短縮や製造コスト削減、20%低い単価での製造が数字で示され、費用対効果の一端が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    最新のNC旋盤やビビり防止機能は導入されているが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    成長が見込まれる医療ロボットや航空宇宙分野への進出が書かれており、構造転換への関係がうかがえる。

  • 地域経済への波及3

    福島県の医療関連産業集積と県内拠点を活かす立地の利点は書かれているが、雇用創出への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

介護支援ロボット分野は令和2年に350億円規模になると試算されており、手術支援ロボットに加えて介護支援ロボット分野でも競争力を発揮できると見込んでいる。新規顧客の獲得に期待している。

事業者の声

「困ったらタマテックへ」お任せください。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。