ものづくり補助金平成24年度茨城県

鋳物切削粉の流通改善と圧縮装置導入による材料リサイクルシステムの開発

株式会社伊藤鋳造鉄工所

成果切粉の使用割合 2.7%→4.1%

この事例のポイント

  • 鋳造工程で発生する切削粉は細かく取り扱いが難しいため、安価に売却されるか埋め立て処分されていた。
  • 工場内で発生する切粉を回収・再利用するため、敷地内にグループ加工工場を新設し、自社内や協力企業から切削粉を集めて選別する体制を整えた。
  • 切粉の使用割合 2.7%→4.1%。切粉の使用割合が2.7%から4.1%に上昇し、配合率10%での運用が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社伊藤鋳造鉄工所
所在地茨城県 東海村
業種はん用機械器具製造業
技術分野鋳造
従業員数82人
資本金1,000万円

事業の背景

建設機械、ホイスト、モーターなどの大型鋳造部品を製造販売しており、敷地内の関連グループや海外工場を含めて月1,850トンを生産している。鋳造は典型的な3Kの職場とされるため、水溶性有機砂型の導入などで作業環境と生産性の改善に取り組んできた。近年は加工性を重視した合金化が進み、不純物の少ない鉄スクラップの確保が難しくなっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力鋳造工程で発生する切削粉は細かく取り扱いが難しいため、安価に売却されるか埋め立て処分されていた。
  • コスト・採算切粉は比重が軽く、そのまま炉で溶解すると溶け残りや飛散が生じ、かさばって運搬コストがかかっていた。
  • 品質・精度未選別の切粉には製品の機械的性質に影響する元素や加工油が含まれ、溶解時に白煙や火が上がって作業に支障が出ることもあった。
  • 納期・工程大物鋳物部品に必要な不純物の少ない鉄スクラップの確保が難しくなっていた。

やったこと

工場内で発生する切粉を回収・再利用するため、敷地内にグループ加工工場を新設し、自社内や協力企業から切削粉を集めて選別する体制を整えた。選別した切粉を素材ごとに圧縮・圧着するブリケットマシン(金属切粉自動圧縮機)を購入し、大きさや形状を調節できるブリケット材を製造する。このブリケット材を高周波電気炉の溶解工程で、ポンチ層や銑鉄、戻り材の隙間に入れて電気消費量を削減する。作業性テストでは材料に10%または15%のブリケット材を配合して再溶解したところ、白煙や炎は作業に問題ないレベルとなり、溶け残りも発生しなかった。

  • 加工機金属切粉自動圧縮機ブリケットマシン
  • その他グループ加工工場切粉選別・圧縮設備

事業の効果

  • 切粉の使用割合 2.7%→4.1%
  • 配合率は現在10%で、20%での試験も終了している
  • グループ内の加工工場で月20〜25トンのスクラップ材を確保している

切粉の使用割合が2.7%から4.1%に上昇し、配合率10%での運用が可能になった。20%配合の試験も終了しており、切粉量が確保できれば運用できる状態になっている。グループ内加工工場で月20〜25トンのスクラップ材を確保できており、今後の本格稼働に伴い品質向上と原価低減も期待されている。

今後の展望

将来的には配合率20%のリサイクルを目指し、今後の本格稼働に伴って成果を活用し、品質向上と原価低減を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。