金型用圧縮バネ等の電着塗装化の試作と小型・多色対応可能な専用設備の開発
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
吉野電業株式会社
成果巻線作業の工数 20分→5分
| 事業者名 | 吉野電業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県 日立市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 部材の締結 |
| 従業員数 | 31人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
主力製品は、エレベータや電力関係の重要な部分に使われるマグネットコイルである。電工作業の巻線工程が主な業務で、細線(直径0.04ミリ)から太線(直径3.2ミリ)まで多種多様なコイルを製作している。電磁石は主にエレベータの巻き上げ機のブレーキに利用されている。現在、大きなビルに使われるエレベータ用のブレーキコイルは海外の大量生産体制に押されている。
抱えていた課題
やったこと
外径160ミリ、導体径0.8ミリのエナメル線で、巻線層数26層、巻数1,404回のコイル製作に成功した。整列巻線の自動化と寸法確保のため、自動整列巻線機、テンション値を安定させるサーボテンション、巻治具(巻型)を導入した。まず巻治具の精度と治具面板の形状を修正して巻線幅の安定を図った。その後プログラムを見直し、ピッチ、巻幅、原点位置、巻線時のノズル位置の最適条件を探った。1層目のピッチと巻幅を調整して整列巻きを確保し、4層目からは回転速度を上げて巻線時間を短縮した。巻線後は巻治具ごと外さずコイルのみを取り外す構造とし、治具費用の低減と作業効率化を図った。
新しい製品・サービス:巻線層数20層以上のボビンレスコイルの整列巻線自動化技術
人の手による巻線作業の工数が95%低減し、作業者が付きっきりにならず他の作業もできるため、作業効率が飛躍的に向上した。コイルの寸法が安定し、信頼性とコスト削減が実現した。これにより海外への輸出と国内のエレベータリニューアル事業での受注獲得が期待できる。
ビルの大型化に伴い、エレベータの大型・高速化が求められ、ブレーキ構造の巻線技術は一層高度化が要求されている。国内では新規ビルの建築が少なく旧タイプのエレベータのリニューアルが中心となるため、海外輸出と国内リニューアル事業での今後の受注獲得が期待できる。
コイルは人間に例えると〈心臓〉であり、最後まで動いていなければならない
公式の事例集より(原文のまま)
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
バレルの変形による挟まり不良を防ぐため、長期間にわたり変形の少ないC社製バレルに更新した。