ものづくり補助金平成25年度製造業愛知県

性能向上を目的とした機体補修加熱冶具の開発と自動穴加工ロボットの導入事業

オーエムヒーター株式会社

成果製品製造期間(従来品) 14日→9日

この事例のポイント

  • ピン挿し工程は繊細な力加減を要する手作業で、人の感覚に頼っており、加工が手作業ゆえに精度の限界があった。
  • 平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・サービス革新事業(ものづくり補助金)を活用し、穴をあけてピンを挿す工程を自動化する自動穴加工ロボットを導入した。
  • 製品製造期間(従来品) 14日→9日。ロボット導入により製品の製造期間が短縮され、14日間かかっていた製品が9日間で仕上がるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名オーエムヒーター株式会社
所在地愛知県 名古屋市天白区
業種電気機械器具製造業
技術分野材料製造プロセス,製造環境
従業員数25人
資本金2,000万円
設立1986年

事業の背景

同社は昭和61年設立の工業用ヒーターの専門メーカーで、主力製品はシリコンラバーヒーターシリーズである。1枚から受注し、およそ2週間という短納期対応も特徴としている。一方、製品ごとに配線が異なるため製造は手作業が中心だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能ピン挿し工程は繊細な力加減を要する手作業で、人の感覚に頼っており、加工が手作業ゆえに精度の限界があった。
  • 生産能力配線ピッチは製品ごとに異なる一品一葉の製品で、大型品では穴あけとピン挿しが数千カ所に及び、納期を守ることが難しくなっていた。

やったこと

平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・サービス革新事業(ものづくり補助金)を活用し、穴をあけてピンを挿す工程を自動化する自動穴加工ロボットを導入した。ロボットは計算した座標上に穴をあけピンを挿す仕組みで、夜間運転により翌朝に後工程へ流せるようにした。航空機のレーダードーム補修用加熱ヒーターの開発にも取り組み、レドームヒーターを4タイプ開発した。ロボット使用で180度Cでのヒーターの温度分布ムラは640mm×340mmの大きさで±3.45度Cを達成した。

ロボット自動穴加工ロボット

新しい製品・サービス:航空機のレーダードーム補修用加熱ヒーター「レドームヒーター」(4タイプ)

事業の効果

  • 製品製造期間(従来品) 14日→9日
  • 特殊な立体成型品の製造期間 25日→14日
  • 温度分布ムラ(180度C時) 4.5度C→3.45度C

ロボット導入により製品の製造期間が短縮され、14日間かかっていた製品が9日間で仕上がるようになった。特殊な立体成型品も25日間から14日間で製造できる体制になった。温度分布の精度も向上し、ユーザーの要求値である同5度Cを安定してクリアできる供給体制が生まれた。

今後の展望

今後は製品のブラッシュアップを進め、海外の航空機整備・修理・分解点検(MRO)企業への売り込みを図り、海外市場での実績作りに挑む。製造工程では配線の自動化を視野に入れ、人と機械の最適な組み合わせを模索していく。

事業者の声

社員が1人増えたようなもの

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。