ものづくり補助金平成24年度茨城県

複数計測項目(形状・サイズ等)多数血球同時計測技術による広視野・高速血球検査装置の開発

有限会社高度技術研究所

この事例のポイント

  • 既存の血球検査では血中がん細胞の高速で有効な検査法がほとんどなく、検査に長時間を要する。
  • 広視野レーザー位相差顕微鏡の試作のため顕微鏡本体一式を購入し、光学系を組み合わせた。
  • 従来法にない広視野・非染色観察を可能とする高機能な生体細胞検査機の試作機が開発された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社高度技術研究所
所在地茨城県 ひたちなか市
業種学術・開発研究機関
技術分野組込みソフトウェア
従業員数3人
資本金300万円

事業の背景

ホログラム自動作製器の特許維持・管理と技術開発を目的に会社を設立し、除振台・暗室不要のホログラム自動作成装置や業界初の光透過型電子基板自動検査装置を開発してきた。現在は主にレーザーを応用した画像計測の研究、製品開発・販売を行っている。高齢化により、がんの予防診断や血液検査のニーズが増大しており、世界的に血球診断器やiPS細胞等の迅速広視野検査のニーズも高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存の血球検査では血中がん細胞の高速で有効な検査法がほとんどなく、検査に長時間を要する。
  • 品質・精度生体細胞を染色して検査する従来法では細胞が縮むなどの損傷が生じる。
  • 品質・精度染色せずに観察できる位相差顕微鏡は視野が狭く焦点深度が浅いという問題がある。

やったこと

広視野レーザー位相差顕微鏡の試作のため顕微鏡本体一式を購入し、光学系を組み合わせた。光学系を構成するレンズの性能が機器全体の性能を左右するため、種々のレンズの性能を結像シミュレーションと試行実験で検討して光学系構成レンズを選定した。同様に光源とカメラを選定し、試作機を作製した。多重マッチトフィルタ作成用に、ホログラム作成装置の現像ボックスを薄型にして光路中に挿入できるよう改良開発を行った。多重マッチトフィルタを広視野レーザー位相差顕微鏡光学系に組み込み、試行実験を行った。

  • その他顕微鏡本体一式
  • 検査測定広視野レーザー位相差顕微鏡の光学系レンズ・光源・カメラ
  • 加工機多重マッチトフィルタ作成装置ホログラム作成装置の薄型現像ボックス

新しい製品・サービス:広視野レーザー位相差顕微鏡(基盤技術製品)および、その応用製品としての血球検査機

事業の効果

従来法にない広視野・非染色観察を可能とする高機能な生体細胞検査機の試作機が開発された。生体細胞を染色する必要がなく、非侵襲で細胞を損壊せずに動きも広視野で同時に観察できることが試行実験で明らかになった。一方で分解能のさらなる向上が課題として残っており、細胞の照射方式と位相差フィルタの形状の変更で解決を図る考えである。病理検査、創薬、再生医療分野での市場ニーズがあり、まず基盤技術製品を製品化し、次に血球検査機を世に出す計画である。

今後の展望

まず iPS 細胞検査などに使われる基盤技術製品として広視野レーザー位相差顕微鏡を製品化し、次にその応用製品としての血球検査機などを世に出していきたいと考えている。

事業者の声

いいものを作って、多くの人に使ってもらいたい。ぞそれが世の中の役に立ち、従業員含め旨が幸せになればうれしいですね

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。