ものづくり補助金平成24年度栃木県

キノコの食感と機能性を活かした発酵ピクルス食品の開発

有限会社那須バイオファーム

成果殺菌処理後の生菌数は0であった

この事例のポイント

  • 希少な黒キクラゲは生鮮品のため販売期間が4~5日と短く、販売チャネルが限定されている。
  • 生キクラゲの食感を損なわずに表面のみを殺菌する技術を確立する試作開発を行った。
  • 殺菌処理後の生菌数は0であった。殺菌技術の確立により、生菌数の減少と食感の両立を実現し、乳酸菌発酵ピクルスの試作品が完成した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社那須バイオファーム
所在地栃木県 高根沢町
業種農業
技術分野切削加工
従業員数40人
資本金1,000万円
設立1992年

事業の背景

同社は希少な黒キクラゲを栽培している。黒キクラゲはプリプリした食感と高い栄養価から市場での評価は高いが、キクラゲの需要のほとんどが加工品(乾物)である。生鮮品のため販売期間は4~5日と短く、販売チャネルが限定されていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信希少な黒キクラゲは生鮮品のため販売期間が4~5日と短く、販売チャネルが限定されている。
  • 生産能力キクラゲの需要の多くは加工品(乾物)であり、生鮮品としての販路を広げにくい。
  • 品質・精度生キクラゲの殺菌には加熱処理が必要だが、通常の過熱処理では食感が損なわれてしまう。

やったこと

生キクラゲの食感を損なわずに表面のみを殺菌する技術を確立する試作開発を行った。表面付着雑菌の洗浄に微酸性電解水(ピュアスター水)を使用し、15・20・25・30ppmの濃度と洗浄時間を検討した結果、20ppm・20分洗浄で目標の雑菌数1,000以下を達成し、塩素臭も残らなかった。二次殺菌にはアクアガスを使用し、セット時115℃を維持して30秒の殺菌処理を行い、食感と旨味を残しつつ殺菌後の生菌数は0となった。処理キクラゲに乳酸菌培養液を添加し、清酒5%、グルコース1.0%、酵母エキス1.25%、酢酸ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%の培養液で乳酸菌数10^9~10^10/mlを確保した。乳酸菌はHS-1とパラカゼイの2種類を使用し、6カ月の消費期限を設定するため発酵経過を生菌数と乳酸菌数で試験した。

  • その他ピュアスター水(微酸性電解水)殺菌設備アクアガス殺菌装置

新しい製品・サービス:生キクラゲのプリプリした食感と腸に届く生きた乳酸菌をあわせ持つ乳酸菌発酵ピクルス

事業の効果

  • 殺菌処理後の生菌数は0であった
  • 400個/日の生産能力と製造工程が実現した
  • 5年後の平成31年度示の売上規模は5,000万円を見込んでいる

殺菌技術の確立により、生菌数の減少と食感の両立を実現し、乳酸菌発酵ピクルスの試作品が完成した。1日400個の生産能力と製造工程が整い、当初の見積もりを下回る製造原価で製品化できる見通しが得られた。既取引先のスーパーマーケットや高級食材取り扱い店、百貨店、新規の市場、乳酸菌関連市場、美容関係市場での販売が見込まれる。

今後の展望

製品化に向けて開発を進め、5年後の売上規模5,000万円を見込んでいる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。