ものづくり補助金平成24年度栃木県

高機能窓ガラス用遮蔽コーティング剤の用途別最適塗装条件の構築

株式会社エコツー技術研究所

成果紫外線や近赤外線を遮蔽することで電力消費量がおよそ15〜20%程度削減

この事例のポイント

  • 無機系窓ガラス用遮蔽コーティング剤は粘性が小さく塗料が垂れやすいため、塗装作業性に課題があった。
  • 用途別の塗装方法及び塗装条件の確立を目指し、ZERO COATの塗装条件を多角的に検証した。
  • 紫外線や近赤外線を遮蔽することで電力消費量がおよそ15〜20%程度削減。ZERO COATの用途別塗装条件が確立したことで2014年8月から本格的に事業化し、オフィスビル、大学、病院、工場な…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エコツー技術研究所
所在地栃木県 足利市
業種その他の生活関連サービス業
技術分野金属プレス加工
従業員数4人
資本金100万円
設立2012年

事業の背景

株式会社エコツー技術研究所は2012年に創業し、省エネ支援事業を柱としている。主力の無機系窓ガラス用遮蔽コーティング剤「ZERO COAT」は、現在主流の有機系塗料と比べて耐久性・耐候性が約2倍以上向上するが、粘性が小さく塗料が垂れやすい性状を持つ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力無機系窓ガラス用遮蔽コーティング剤は粘性が小さく塗料が垂れやすいため、塗装作業性に課題があった。
  • 品質・精度塗装品質を確保するための塗装方法及び塗装条件が確立されていなかった。

やったこと

用途別の塗装方法及び塗装条件の確立を目指し、ZERO COATの塗装条件を多角的に検証した。夏季は塗料をアイスボックス内で冷却しながら使用し、冬季はハロゲンランプでガラス表面温度を上げてからコーティングするなど、季節ごとの施工条件を検証した。大きなガラス施工ではスキージーのサイズ選定やローリングタワーの併用により、高さによる作業性と塗装品質を検証した。さらに暖房用遠赤外線ヒーターの室内保温効果を高める塗装、太陽光発電装置の集電効率を向上させる塗装、マレーシアでのテスト施工による東南アジアの塗装条件も検証した。

その他ローリングタワー
その他アイスボックス
その他ハロゲンランプ

新しい製品・サービス:無機系窓ガラス用遮蔽コーティング剤「ZERO COAT」の用途別最適塗装条件

事業の効果

  • 紫外線や近赤外線を遮蔽することで電力消費量がおよそ15〜20%程度削減
  • 施工実績は約8,500㎡(2019年7月時点)

ZERO COATの用途別塗装条件が確立したことで2014年8月から本格的に事業化し、オフィスビル、大学、病院、工場など幅広い施設で施工実績が積み上がった。紫外線や近赤外線の遮蔽により電力消費量が15〜20%程度削減され、結露の心配もなくなった。紫外線カット効果で窓ガラスへの害虫の飛来が減り、飲食店や食品工場などからの引き合いが増えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    化学メーカーでのアルミ表面処理経験を基に省エネ事業を立ち上げたと書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    耐久性・耐候性が有機系塗料の約2倍とあり、自社の表面処理技術という強みを示している。市場に対する競争優位の説明は限定的である。

  • 課題の認識と解決3

    塗料が垂れやすく塗装作業性に課題があったと課題認識が書かれ、塗装条件の確立で解決を図ったが、高付加価値化・成長への道筋は具体的でない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    電力消費量がおよそ15〜20%削減、施工実績約8,500㎡(2019年7月時点)とあり数値で成果が示されているが、補助事業の将来目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数4名と書かれ、施工技術の継承と人材育成に力を入れるとあるが、補助事業を遂行する体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    飲食店や食品工場、ショールームなどから引き合いが増え、害虫飛来の減少という選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    夏季の冷却施工や冬季のハロゲンランプ加熱など季節ごとの施工条件検証が書かれ、遂行方法は示されるがスケジュールは不明確である。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    無機系窓ガラス用遮蔽コーティングは有機系塗料との比較で差別化されるが、普及度や認知度の水準には触れられていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    低炭素社会の実現、地球温暖化防止への貢献と述べられているが、経済波及や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果4

    電力消費量を15〜20%削減し、結露防止や害虫飛来減少という効果が数値つきで示されており、費用対効果の一端が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    先端ナノテクノロジーと書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用やサプライチェーンへの貢献は記述されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    省エネ・低炭素社会の実現に向けた事業とあるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及2

    足利市を拠点とした事業と読めるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は施工技術の継承と人材育成に力を入れつつ、さらなる省エネ推進に努める。低炭素社会・3R社会の実現に向けて、エコアシスト事業も含め挑戦を続ける。

  • 目標:現在主流の有機系塗料と比べて耐久性・耐候性が約2倍以上向上

事業者の声

攻めの省エネで低炭素社会を目指す

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。