ものづくり補助金平成24年度群馬県

良品生産までの短納期化を目指したプラスチック用金型製作技術の開発

株式会社柴田合成

成果金型の測定時間 8時間→3時間

この事例のポイント

  • 第1回の成形トライで寸法の不具合が出ると、量産までの実納期に2カ月を要し、川下ユーザーの短納期化の要望に応えられていなかった。
  • 流動解析ソフトウェアを応用し、要素分割の最適化と演算処理の高速化により、局所部位ごとの収縮率の解析完了までの時間を24時間にすることを目標とし、実現した。
  • 金型の測定時間 8時間→3時間。局所部位別の収縮率解析と3Dデータ変換により、金型の修正なしに1回の加工で良品成形できる見通しが立った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社柴田合成
所在地群馬県 群馬県甘楽郡甘楽町
業種プラスチック製品製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数153人
資本金1,200万円
設立1969年

事業の背景

当社はプラスチック用金型の設計・製作と射出成形を行っている。金型の短納期化の技術を蓄積し、起工から完成まで10日程度で対応できるようになった。しかし、量産までの実納期は2カ月を必要としていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程第1回の成形トライで寸法の不具合が出ると、量産までの実納期に2カ月を要し、川下ユーザーの短納期化の要望に応えられていなかった。
  • 品質・精度樹脂収縮が部位によって不均一なのに、材料メーカーの収縮率を一律に用いて金型を設計していたため、寸法が確保できなかった。
  • 新製品・新技術局所ごとの収縮率を考慮して金型の形状データを自動で作ることは標準ではできず、データ形状変更技術の高度化が必要だった。
  • 納期・工程加工した金型が設計通りかの測定と合否判断に8時間以上かかっていた。

やったこと

流動解析ソフトウェアを応用し、要素分割の最適化と演算処理の高速化により、局所部位ごとの収縮率の解析完了までの時間を24時間にすることを目標とし、実現した。当社と群馬工業高等専門学校が共同で、収縮率変換のパラメータファイルを作成するプログラムを含む3Dデータ変換システムを構築した。CADシステムのカスタマイズにより、表面形状の自動変更と金型データへの変換を実現し、局所的な収縮率変更を合わせて10分で行えるようにした。加工に使う位置決め治具を3次元測定機と共有化し、測定支援ツールを導入して測定ポイントを明確にした。これにより、従来8時間以上かかっていた測定時間を約3時間に短縮した。目標の2時間には届かなかったが、及第点と評価している。

  • ソフト流動解析ソフトウェア3Dデータ変換システム測定支援ツール
  • その他位置決め治具

新しい製品・サービス:良品成形まで短納期化を目指したプラスチック用金型製作技術(局所部位別収縮率解析と金型設計の高度化)

事業の効果

  • 金型の測定時間 8時間→3時間

局所部位別の収縮率解析と3Dデータ変換により、金型の修正なしに1回の加工で良品成形できる見通しが立った。成形サンプルは川下企業から長期生産の安定性と納期の確実性を指摘されたが、概ね良好と評価され、早期事業化の道筋が描けた。測定時間は従来の8時間以上から約3時間に短縮された。納期も従来より6日弱短縮され、納期短縮の傾向が出ている。

今後の展望

試作した6型のうち実働10日を達成できたのは1型のみで、平均は14.3日である。2週間の納期を確実に約束するため、流動解析の信頼性向上、3D変換システムの高速化、加工ミスの撲滅に取り組む。2年目をめどに加工機械の設備追加も行う。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。