ものづくり補助金平成24年度群馬県

自動車足回り部品の試作を短納期・高精度で供給する体制の構築

株式会社下井田製作所

成果加工時間を39%削減

この事例のポイント

  • 手仕上げ磨き工程を必要とするため、試作金型の納期と品質の兼ね合いで競争力が下がっている。
  • 高速マシニングセンターを導入し、導入した高速加工機のメーカーから技術情報の提供を受けて初期設定パラメータを調整した。
  • 加工時間を39%削減。手仕上げ磨き工程をなくし、金型加工所要時間を39%短縮した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社下井田製作所
所在地群馬県 みどり市
業種はん用機械器具・生産用機械器具・業務用機械器具製造業
技術分野金型
従業員数23人
資本金3,000万円
設立1971年

事業の背景

自動車業界では生産の海外流出が続いており、これまで国内で行われていた試作プロセスまでも海外現地調達の流れが出ている。当社は試作用金型の加工で納期と品質の兼ね合いに悩んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程手仕上げ磨き工程を必要とするため、試作金型の納期と品質の兼ね合いで競争力が下がっている。
  • 新製品・新技術海外案件に対応できる競争力を強化するため、試作用金型を高速・高精度で加工し短納期で提供する体制が必要である。
  • 品質・精度手仕上げ磨きをなくすには加工ピッチを2mmから0.7mmにし、トレランス値を0.006mmまで向上させる必要がある。
  • 生産能力現状と同じ切削スピードで加工すると3倍の時間がかかる。

やったこと

高速マシニングセンターを導入し、導入した高速加工機のメーカーから技術情報の提供を受けて初期設定パラメータを調整した。最適加工データを作成した後、干渉チェックを行い加工エリアを細分化し加工工具長を設定した。加工送り速度を従来の1000mm/分から2000mm/分を基準に6000mm/分まで段階的に上げて実加工時間を計測し、型面精度への影響を検証した。その結果、型面精度と時間短縮を両立できる速度は4000mm/分と分かった。手仕上げ磨きなしの金型で製作したトライプレス品の品質を確認し全項目問題なしと判断し、顧客に試作品の品質評価を依頼して合格した。

事業の効果

  • 加工時間を39%削減
  • 加工ピッチ 2mm→0.7mm
  • 金型製造コストを39%削減

手仕上げ磨き工程をなくし、金型加工所要時間を39%短縮した。それにともない金型製作の加工コストの削減が見込まれ、コストダウンによって試作品調達の海外流出を防ぎ、試作品売上の増加を目指す。顧客の品質評価にも合格し、短納期かつ高精度な試作品の製作体制を構築できた。

今後の展望

さらなる加工・製作効率の向上と高付加価値技術の創出に努める。加工時間39%短縮を生かし、納期の問題から失注していた部品を取り込み、海外からの直接受注も視野に入れた新規顧客開拓と、量産金型加工分野への進出を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。