しょうゆ多品種少量生産体制の構築
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
株式会社寺田本家
| 事業者名 | 株式会社寺田本家 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県 千葉県香取郡神崎町 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 発酵 |
| 従業員数 | 22人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1956年 |
寺田本家は創業以来340年余り、日本酒を醸造してきた。日本酒の原料となる麹や、その副産物の酒粕には酵素やミネラル、ビタミンB群、食物繊維が豊富である。発酵食品の有用性や健康効果が近年改めて見直されており、日本酒にとどまらない発酵食品の提案を進めたいと考えていた。
抱えていた課題
やったこと
木製の甑を導入し、原料のお米への蒸気の当たり具合を改善して蒸しむらをなくした。麹室にヒーターを導入し、室内温度を約35℃に一定に保つことで発酵食品の品質向上を図った。冷凍庫を導入して冬場にしか製造できなかった酒粕のストックを可能にし、試作用タンクと真空包装機も併せて導入した。これらの設備を用いて、乳酸菌が働いた発酵甘酒であるマイグルトの新商品開発と、酒粕クラッカー・酒粕粉チーズ・マイグルトドレッシングなどの新商品開発に取り組んだ。マイグルトは生酛仕込みの酒母に由来する低温発酵の技術を活かし、アルコール発酵の前段階で止めることでノンアルコールの発酵飲料とした。
| 加工機 | 木製の甑 |
|---|---|
| その他 | 麹室ヒーター |
| その他 | 冷凍庫 |
| その他 | 試作用タンク |
| その他 | 真空包装機 |
新しい製品・サービス:発酵調味料シリーズとして「酒粕ちいず」「げんまい塩こうじ」「やさしいラー油」「バーニャカウダ」「バーベキューソース」の5種、および「グラノーラ(甘口と塩味)」
木製の甑と麹室ヒーターの導入により、原料米の蒸しむらがなくなり、麹の働きが安定して発酵食品の品質が向上した。冷凍庫の導入により、冬場に限られていた酒粕を使った調味料や酒粕粉チーズ、バーニャカウダを夏場も製造できるようになった。新商品として発酵調味料5種とグラノーラを商品化し、玄米マイグルトも試作を続けている。飲食店からの問い合わせも多く寄せられている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業340年余りの日本酒醸造を基盤に、麹・酒粕を使った発酵食品の新商品開発へ展開しており、事業との一貫性は読み取れる。
健康志向で発酵食品の有用性が見直されている点はうかがえるが、市場規模や競合に対する自社の強み・弱みの記載は乏しい。
冬場しか作れない酒粕のストック課題に冷凍庫で対応したとあるが、高付加価値化・成長につなげる具体的な計画や数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
社員22名の企業規模は書かれているが、補助事業を遂行する体制や人材配置についての記述はわずかにうかがえる程度。
ノンアルコールの発酵飲料や酒粕調味料5種など製品は具体的だが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。
玄米マイグルト・雑穀マイグルトの試作継続や業務用パッケージ対応の検討など今後の方向性は示されるが、スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
酒粕・麹を使った発酵調味料や玄米マイグルトなど新ジャンルの商品展開は読み取れるが、市場の普及度や高価格化の水準は示されていない。
地域の酒造業や発酵食品の魅力発信への寄与はうかがえるが、経済波及や雇用創出に関する記載はない。
設備投資の内容は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
健康志向で発酵食品が見直される流れに乗る点はうかがえるが、日本経済の構造転換に資するという記述はない。
千葉県香取郡神崎町の酒蔵として、地域の素材を活かした発酵食品の開発を進めている点は読み取れるが、地域経済への効果は具体性が薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
玄米・雑穀マイグルトの商品化を目指すほか、自社清酒を原料とした米酢を加えたドリンクの開発も検討する。調味料は飲食店からの問い合わせが多いため業務用パッケージへの対応を検討し、酒粕クラッカーや酒粕トリュフなどバリエーションも増やす予定である。
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
狭スリット部の加工精度を高めるため、デジタルマイクロスコープを導入し、同部の目視による計測と観察を行った。