ものづくり補助金平成24年度東京都

ショットキーFE電子銃電源のコストダウン開発

フューテックス株式会社

この事例のポイント

  • 従来品よりも価格競争力の高い電子銃電源が求められていた。
  • 電子顕微鏡で電子銃を駆動する電子銃電源を、従来品より価格競争力の高い商品として試作開発した。
  • 従来品よりも価格競争力の高いショットキーFE電子銃電源を試作開発した。

事業者のプロフィール

事業者名フューテックス株式会社
所在地東京都 昭島市
業種電気機械器具製造業
技術分野真空
従業員数32人
資本金3,900万円
設立1978年

事業の背景

昭和53年設立の有限会社福田設計を前身とし、平成元年に株式会社福田設計へ組織変更、平成18年に現社名へ変更した。自社開発の高性能高圧電源の販売を機に、試作開発力を強みとしてEMS事業と電子ビーム・イオンビーム用高圧電源の開発に挑戦している。金属3Dプリンタの国家プロジェクトに電子ビーム用電源の試作機を納入した実績もある。近年は半導体検査装置としての特殊なショットキーFE走査電子顕微鏡のニーズが高まり、国内外からの引合件数が急増している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算従来品よりも価格競争力の高い電子銃電源が求められていた。

やったこと

電子顕微鏡で電子銃を駆動する電子銃電源を、従来品より価格競争力の高い商品として試作開発した。具体的には、絶縁トランスの設計変更、制御用光ファイバーの削減、電圧制御方式の変更を行った。さらに、ハイブリッド空気絶縁方式を採用し、シャーシ(枠組み・フレームワーク)のコストダウン設計を行った。従来のオイル絶縁方式に代えてドライエア方式を用い、オイルミストや微細な埃による微少放電の問題を解決した。

新しい製品・サービス:オイルレスの新回路方式によるショットキーFE電子顕微鏡用電子銃電源

事業の効果

従来品よりも価格競争力の高いショットキーFE電子銃電源を試作開発した。絶縁方式をドライエア方式にしたことで、オイルミストや微少放電によるクリーンルームでの使用支障を解消した。今後は半導体検査装置や金属3Dプリンタ、航空宇宙、再生医療などのマーケットでの活用が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成元年の高性能高圧電源販売開始や電子ビーム用電源の試作納入など過去の取組との連続性は読めるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ショットキーFE電子銃の国内外引合い急増という市場動向と、大手追随を許さないノウハウという強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    コストダウン開発の具体策は示されているが、課題認識と高付加価値化・成長への事業計画としての流れは書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    研究開発体制として設計チームや基板作成の様子がうかがえるが、人材や事務処理能力の確保は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    電子銃の性能要求と、絶縁方式変更によるオイルミスト問題解決など、顧客ニーズへの対応が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として航空宇宙や再生医療への活用期待が述べられるが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    研究開発には多額の資金が必要で過去に何度も経営危機があったとの記述はあるが、資金調達の見込みは書かれていない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    高分解能要求に応える電子銃電源の高性能分野で、同分野の中で高付加価値化を図る取組であることが読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    半導体検査装置や3Dプリンタ等への応用可能性はうかがえるが、国が補助する理由としての波及効果は明示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    電子銃電源の技術を金属3Dプリンタ等へ応用できると述べられ、イノベーションへの貢献可能性が読み取れる。

政策面40%
  • 成長分野への進出3

    半導体検査装置や航空宇宙など成長が見込まれる分野への展開が示されているが、構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

近年、半導体検査装置としての特殊なショットキーFE走査電子顕微鏡のニーズが高く、国内外からの引合件数が急増している。高融点金属の造形を行う金属用3Dプリンタ等でも応用でき、今後は航空宇宙、再生医療等のマーケットでの活用が期待されている。

事業者の声

仕事はできるところからやるのではなく、常に潜在ニーズを見つけ出し、誰もまだ気づいていないそれを、お客様や市場に対して提案していくことが大切だと思います。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。