多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
太田鍍金工業株式会社
| 事業者名 | 太田鍍金工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 葛飾区 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | めっき |
| 従業員数 | 17人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1969年 |
自動車などでは省エネ・軽量化のため、アルミ部品への安価な亜鉛めっきが求められている。鉄の比重は7.8、アルミは2.7で、アルミは鉄と比べて約65%の軽量化が図れる。アルミへの表面処理は酸化被膜の除去と再形成前のめっきが必要なため、高価な亜鉛置換方式が採用されてきた。近年は部品の軽量小型化の動向があり、2000年以降アルミ需要は急速に伸びており、自動車の外板等への採用も進んでいる。
抱えていた課題
やったこと
アルミ部品表面の酸化被膜除去から亜鉛めっきまでを一連の電気めっきで実現する技術を開発し、静止亜鉛めっきのコストを亜鉛置換の@20円に対して@12円と、6割程度まで引き下げた。小型バレル、前処理薬品、後処理薬品、薬品槽、アルミ素材、表面解析機器などを購入し、回転(バレル)めっきへの拡張を図った。バレル装置を改良して製品同士の重なりをなくし、前処理は強アルカリによるアルミ侵食を避けるため濃度・温度・時間を低めに設定して条件を探った。めっき液の濃度、温度、電流値、時間などを様々な範囲で実験し、表面解析機器で密着性を確認した。後処理の化成皮膜も濃度、温度、時間、pHなどを変えて検討し、外部の試験機関に耐食試験を依頼して高耐食性のバレルめっき法を確立した。
新しい製品・サービス:回転(バレル)めっきによる安価で高耐食性のアルミ素材への直亜鉛めっき技術
治具掛けの手間を省くことができ、人件費削減と生産性向上を図り、市場競争力を向上させた。安価で高耐食性のめっき法が開発され、アルミ素材への亜鉛めっきを国内外にアピールできるようになった。補助事業による売上にはまだ変化がなく、今後は売上より純利益を上げることを目指している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来の静止亜鉛めっきの技術を回転めっきへ拡張する流れが書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえる。経営戦略上の明確な位置づけは薄い。
亜鉛置換の20円に対し12円と約6割までコストを下げ、アルミ素材の需要増と自動車産業の軽量化動向を踏まえた優位性が具体的に書かれている。
静止めっきの生産性の悪さを課題として挙げ、回転めっき化で治具掛けの手間を省く解決策が示されている。
生産性向上や人件費削減は書かれるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。
社内の技術者による試験や外部の試験機関への依頼が書かれ、体制の一部はうかがえるが、人材や事務処理能力の詳細は薄い。
ユーザーとして炎神戸製鋼所の1万個/日やワイパーブレード向けの20万個/月が挙げられ、顧客と需要の裏付けがある。
薬品管理や密着性解析、耐食試験といった課題解決の方法は書かれるが、スケジュールの詳細は示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
アルミへの亜鉛めっきは置換方式が一般的とされ、一連の電気めっきで高水準の低価格化を図る点は読み取れるが、市場の認知度の数値は示されていない。
自動車産業の基幹分野への波及や日本産業のめっき技術の普及が想定として書かれているが、雇用創出などの具体は薄い。
補助事業による売上はまだ変化がないと明記され、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
鉄からアルミへの素材転換という産業動向に沿う点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。
公開されている事例からは読み取れません。
自動車産業などの基幹産業分野で、鉄素材からアルミ素材への転換が進むなか、国内外のアルミ素材への亜鉛めっき需要の獲得を見込んでいる。主なユーザーとして神戸製鋼所(アルミ製自動車部品への亜鉛めっき、1万個/日)と日本ワイパーブレード(アルミ製ワイパー部品への亜鉛めっき、20万個/月)が挙げられている。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
医療用人工股関節のボールとライナーに使うコバルトクロムモリブデン合金(コバリオン)の丸棒から球状に加工した。
効果:真球度(ボール) 70μm→5.1μm
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%