ものづくり補助金平成24年度神奈川県

軽量ハウス型トレーラーにおける 重量積載物対応 フレーム接合締結技術の開発

株式会社クロコアートファクトリー

この事例のポイント

  • 軽量ハウス型トレーラーで重量が1トンを超える内装仕様に既存の商品では対応できず、より強度の高いフレーム接合締結の技術や治具が必要だった。
  • 重量が1トンを超える仕様に対応するため、より強度の高いフレーム接合締結の技術や治具を自社開発した。
  • 国内のトレーラーショーなどへの出展で毎回メディアに取材され、アウトドア誌や車雑誌など幅広い媒体で紹介されたことで問い合わせが増えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社クロコアートファクトリー
所在地神奈川県 相模原市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野部材の締結
従業員数4人
資本金1,000万円
設立1996年

事業の背景

けん引免許不要の750キロ以下のトレーラーハウス「ルーメット」の設計から製造を手がけている。用途はキャンプ用のイメージが強いが、移動販売、子供部屋、物置、ホテルの一室など多様な用途がある。近年は内装でエアコンや断熱材を入れる要望が増え、重量が1トンを超えるものも出てきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力軽量ハウス型トレーラーで重量が1トンを超える内装仕様に既存の商品では対応できず、より強度の高いフレーム接合締結の技術や治具が必要だった。
  • 新製品・新技術三次元曲線のフレームは一般的な工作機械で加工できず、強くて軽量なフレームを自社でゼロから開発する必要があった。

やったこと

重量が1トンを超える仕様に対応するため、より強度の高いフレーム接合締結の技術や治具を自社開発した。車体フレームは三次元曲線を描くため既存の工作機械が使えず、ゼロから製作方法を考えた。車は走行中に左右にねじれるため耐性も必要で、強くて軽量なものを試行錯誤しながら開発した。開発中は通常業務を止めていたため収入がない期間が続いた。

新しい製品・サービス:軽量ハウス型トレーラーの重量対応に向けたフレーム接合締結技術と治具、および小型トレーラーハウスの開発

事業の効果

国内のトレーラーショーなどへの出展で毎回メディアに取材され、アウトドア誌や車雑誌など幅広い媒体で紹介されたことで問い合わせが増えた。デモカーを貸し出し、東京・表参道のコミュニティスペースにも常設して販売につなげている。補助事業は当初の計画通り進んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    デザイナー出身の社長が自動車メーカーのデザインで培ったノウハウを生かしトレーラーハウスを設計・開発しており、既存事業との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    デザイン性の高さや耐久性、軽量な素材開発が強みと記されており、競争優位性は読み取れるが、市場規模や競合との比較に関する数字は示されていない。

  • 課題の認識と解決2

    重量1トン超で既存商品が対応できない課題と、フレーム接合締結技術の開発に取り組んだことはうかがえるが、高付加価値化・成長につながる計画の具体性は薄い。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、コスト削減や販売数増加を目指すとの記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員4名で自社開発を行い、申請書類もすべて自分で作成したと書かれており、体制はうかがえるが人材や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    750キロ以下でけん引免許不要、丸みのあるデザイン、維持費がリーズナブルな点や、メディア取材で問い合わせが増えた点など、製品の価値と選ばれる理由が具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    今後はバージョンを増やすこと、コスト削減、海外に比べ小さい日本市場の拡大などが述べられているが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    トレーラーハウスは日本では一般的ではないが、小型でデザイン性の高い製品が珍しいとされ、高水準の付加価値化をうかがわせる記述はある。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    国が補助する経済波及効果や雇用創出などの積極的な理由は書かれていないが、海外の普及状況との比較にはふれている。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    日本のトレーラーハウス市場の小ささと普及の余地にはふれているが、構造転換に資する成長分野への進出という文脈は読み取れない。

  • 地域経済への波及2

    相模原の製造工場や横浜元町のショップ運営が記されているが、地域の特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は薄い。

今後の展望

10年、20年と長く使えるデザインを目指し、バージョンを増やしたり製造効率を高めてコストを削減したりする。日本のトレーラーハウス市場は価格が高いため小さいが、用途提案で市場が広がると考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

北海道平成24年度

焼却炉への長寿命熱電対保護管・鞘の開発

成田社長は、ジェットエンジンやガスタービンなど高温で稼働する部材へのコーティング技術を発展・改良し、宇宙分野の技術を地上の課題に応用した。

効果:保護管の寿命 1倍→3倍

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。