回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
泰東工業株式会社
成果稼働率 85%→100%
| 事業者名 | 泰東工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 安城市 |
| 業種 | 輸送用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 資本金 | 4,500万円 |
| 設立 | 1960年 |
同社の主力事業は自動車プレス部品製造で、中でもシートベルト部品は月間500万個を生産し世界シェア15%を占める。金属プレス加工に加え、金型の設計・製作から機能部品の完成品まで一貫生産体制を持つ。内部に組み込む樹脂製部品も手がけ、縦型・横型合わせて36台の射出成形機で生産しており、稼働率は85%程度だった。
抱えていた課題
やったこと
射出成形機の油圧式から電動式への更新と同時に、各成形機をネットワークで接続し稼働状況や成形条件などを把握できるIoTシステムを構築した。同システムで管理する40項目を設定し、既存の帳票23項目に機械からの情報17項目を加えた。機械の稼働履歴はリアルタイム、1日、1週間単位で確認でき、警告による停止時間や停止原因も画面に表示する仕様とした。機械メーカーと協力し専門的で詳細な情報を得られるようにした。手始めに取り組んだ5台以降もネットワーク接続機を順次拡大し、現在14台の射出成形機のIoTによる見える化が完了した。
| 加工機 | 射出成形機(電動式) |
|---|---|
| ソフト | IoTシステム(稼働状況・成形条件の把握システム) |
| その他 | ネットワーク接続機 |
機械の稼働状況や停止原因が画面で明確に分かるようになり、トラブルの原因を論理的に理解できるようになった。経験則による思い込みの判断ではなく、適切な改善策を立てられるようになった。稼働率が向上し、働く人の負担も減らせるとしている。国内工場で蓄積したノウハウを中国工場にも活用し、他工場や他部署にも展開する。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成28年度補正の革新的ものづくり補助金を利用しIoTで樹脂生産ラインを見える化したとあり、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
自動車部品メーカーの協力会に所属し、他社の見える化情報を収集したとあるが、市場動向や自社の強み弱みの分析は書かれていない。
稼働率が約85%で不良や設備停止が課題だったと具体的に示され、見える化後に半年で稼働率100%を達成するケースも出たと書かれている。
稼働率100%達成の事例や14台の射出成形機の見える化完了は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
機械メーカーと協力したとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はわずかにうかがえる程度である。
自動車部品を月間500万個生産し世界シェア15%を占める製品があるとあり、顧客や選ばれる理由の整理は読み取れるが具体性は薄い。
22台の縦型機械を1年以内に見える化する計画や、5台以降ネットワーク接続機を順次拡大する手順が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
IoTによる生産ライン見える化は一般的な取組であり、同分野で高水準の高付加価値化を図る点はうかがえるが読み取りは弱い。
中国工場へのノウハウ展開や他部署への展開が書かれ、地域やサプライチェーンへの波及がわずかにうかがえる。
稼働率が85%から100%に向上した数字はあるが、補助金投入額に対する付加価値額の増加は書かれていない。
IoTシステムで稼働状況や成形条件を把握し、樹脂の圧力や混合比の関係を解明した点がデジタル技術の活用として具体的に書かれている。
IoTや働き方改革への効果に触れており、製造業の生産性向上の方向性がわずかにうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
縦型機械22台を1年以内に見える化する計画で、中国工場にもノウハウを活用する。働き方改革への効果も視野に入れている。
IoT化はコストや品質といった経営問題だけでなく、働く人の負担も減らせる
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
カップ投入機を導入し、手作業で行っていた具材の充填から空になったカップの回収までの一連の工程を自動化した。
効果:作業員数 5名→2名