ものづくり補助金平成24年度神奈川県

コネクタ端子金型における鏡面研削加工の高精度化・短納期化による競争力の向上

株式会社アピック

この事例のポイント

  • マイクロコネクタ製造金型部品について高精度・短納期の要求に応えるため、生産性を高める必要があった。
  • 鏡面切削加工のためのグラインダ設備を導入した。
  • 鏡面切削加工により金型部品の耐久性が向上し、公差±1ミクロンの高精度要求に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アピック
所在地神奈川県
業種金属製品製造業
技術分野金型

事業の背景

当社は主にスマートフォン内部のマイクロコネクタ製造用金型部品を製造している。スマートフォンは大型化が進む一方、内部の構成部品は小型化・高精度化が求められている。金型部品は公差±1ミクロンが求められ、金型部品の点数は100を超えるが、そのほとんどが1点ものの受注生産である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力マイクロコネクタ製造金型部品について高精度・短納期の要求に応えるため、生産性を高める必要があった。
  • 新製品・新技術電子化が進む自動車業界への参入を目指していたが、当時は実現できていなかった。

やったこと

鏡面切削加工のためのグラインダ設備を導入した。これにより公差±1ミクロンのマイクロコネクタ製造金型部品の鏡面部品の生産に対応できるようになった。加えて、電子化の進む自動車業界への参入を目標にした。

加工機鏡面切削加工用グラインダ設備

新しい製品・サービス:鏡面加工技術

事業の効果

鏡面切削加工により金型部品の耐久性が向上し、公差±1ミクロンの高精度要求に対応できるようになった。特急対応が可能となり、顧客からの信頼も高まっている。自動車業界向けの販売が増え、新市場への参入が実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    鏡面加工技術を強みとし自動車業界参入を目標にした、と記載があり方向性は読み取れるが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    公差±1ミクロンの高精度と特急対応を強みとし、電子化の進む自動車業界へ参入した経緯が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    高精度・短納期要求へ設備投資で対応したと書かれているが、課題認識と事業計画の具体的な中身は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    自動車業界向け販売が25パーセント増えたとあるが、目標値と今後の実現可能性を示す記述は見当たらない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    公差±1ミクロンのマイクロコネクタ金型部品を、スマホ向けの小型化・高精度化ニーズに応じて製造していることが読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    鏡面部品の生産や設備導入は触れられているが、中長期の課題検証やスケジュールの記述はうかがえない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    公差±1ミクロンの鏡面金型部品で高精度・特急対応を実現し、受注生産の高付加価値分野で差別化していることが読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    スマホの小型化・高精度化や自動車の電子化に関わる部品供給という産業面の意義がうかがえるが、国が補助する理由の記述は弱い。

  • 費用対効果3

    売上高全体の向上と自動車向け販売25パーセント増が書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高精度金型の製造技術の向上はうかがえるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーン変革への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    電子化が進む自動車業界への新市場参入が書かれており、産業構造の変化への対応がわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

  • 目標:売上高が全社的に向上し、内訳で自動車業界向けの販売が25パーセント増えている。

業種と困りごとが近い成果事例

愛知県平成24年度

消防用可変ノズルの事業化

放水形態を広角から棒状まで切り替えられる独自機構のからくりノズルを開発した。

効果:遠近距離から15〜20メートル先の広い火元に対応

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。