ものづくり補助金平成24年度新潟県

雪国の除雪作業負担を画期的に改善する「スマート除雪機」の開発

フジイコーポレーション株式会社

成果SAC制御により、手動操作時と比較して除雪作業中断回数を75%削減

この事例のポイント

  • 従来の歩行型除雪機は操作スイッチや操作レバーが多く、運転には習熟が必要で、高齢者や女性、初心者の除雪作業は安全性に問題がある。
  • 高齢者、女性ユーザー、初心者でも熟練男子並みに安全に使える除雪機として「スマート除雪機」を試作した。
  • SAC制御により、手動操作時と比較して除雪作業中断回数を75%削減。SAC制御により除雪作業の中断回数が大幅に減り、機体姿勢の安定化によって安全性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名フジイコーポレーション株式会社
所在地新潟県 新潟県
業種一般機械器具製造業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数142人

事業の背景

歩行型除雪機を主力とするメーカーである。今後の高齢化と初心者の増加が見込まれ、簡単操作で安全性の高い除雪機の需要が高まると考えられている。スイス・米国等の除雪機先進地域に加え、普及期段階にある海外市場でも有利とみている。国内は豪雪地帯の中山間地を主な市場とし、海外では20〜40馬力程度の歩行型中大型除雪機は認識されておらず市場は未形成だが、潜在需要は確実にあるとして輸出量は年々増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能従来の歩行型除雪機は操作スイッチや操作レバーが多く、運転には習熟が必要で、高齢者や女性、初心者の除雪作業は安全性に問題がある。
  • 集客・繁閑今後さらに高齢化が進み、女性ユーザーや世代交代による初心者の増加が予想されるため、簡単操作で安全性の高い除雪機の開発が急務である。

やったこと

高齢者、女性ユーザー、初心者でも熟練男子並みに安全に使える除雪機として「スマート除雪機」を試作した。搭載したシステムは3つで、1つ目のSAC(スノーフェース・アンチダッチロール・コントロールシステム)は除雪部を自動制御し、レバー操作回数の削減と姿勢維持による安全性の向上を図るものである。2つ目のSLC(シュータ・ロックオン・コントロールシステム)は投雪部を自動制御し、投雪のばらつきを改善するものである。3つ目のSCC(スマート・コックピット・コントロールシステム)はモニタパネルを改善し、機体状況の把握や視認性を高めるものである。試作品は一次試作品として完成した。

  • 加工機スマート除雪機SAC・SLC・SCC搭載、20〜40馬力程度の歩行型除雪機

新しい製品・サービス:「スマート除雪機」:SAC、SLC、SCCすべてを搭載した20〜40馬力程度の歩行型除雪機

事業の効果

  • SAC制御により、手動操作時と比較して除雪作業中断回数を75%削減
  • 自動投雪のばらつき半径 5.5m→3m
  • 1時間当たりの作業中断回数2回以下をほぼ達成

SAC制御により除雪作業の中断回数が大幅に減り、機体姿勢の安定化によって安全性が向上した。SLC制御により自動投雪のばらつきが半径3m以内に抑えられ、作業性が改善した。SCC制御によりモニタの視認性が向上した。1時間当たりの作業中断回数2回以下もほぼ達成し、作業性と安全性に優れた試作1号機の作製に至った。

今後の展望

海外では20〜40馬力程度の歩行型中大型除雪機の市場は未形成だが潜在需要があり、EU諸国や北米の豪雪地帯、アジアの降雪地の新興国を海外市場として考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。