ものづくり補助金平成24年度福井県

インクジェット式3次元造型機を用いためがね部品の試作開発

株式会社前澤金型

この事例のポイント

  • 金型は金属を削って作るため、狙い通りのパーツになるかは試作してみないと分からず、ある程度のコストと時間がかかっていた。
  • 3次元造形機(3Dプリンター)を導入し、型がなくてもパーツを作れる体制を整えた。
  • 手作業でテスト品を削り出していた頃に比べ、早さと正確さを実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社前澤金型
所在地福井県 鯖江市
業種繊維工業
技術分野金型
従業員数10人
資本金1,000万円
設立1979年

事業の背景

眼鏡パーツ用の金型や、金型を使ってパーツそのものを主に製造している。「眼鏡のまち・鯖江」の企業らしく、売上の8割が眼鏡枠の仕事である。金型製造は発注側が持ち込んだ設計通りに作って納品する受け身の業態というイメージが強かった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算金型は金属を削って作るため、狙い通りのパーツになるかは試作してみないと分からず、ある程度のコストと時間がかかっていた。
  • コスト・採算大量ロットでないと金型製造のコストに見合わず、受注の機会を逃す問題があった。

やったこと

3次元造形機(3Dプリンター)を導入し、型がなくてもパーツを作れる体制を整えた。ノズルから樹脂を射出して造形し、フロントフレーム、ノーズパッドなどさまざまなパーツを一度に作れる。3次元CADソフトで設計して造形し、3次元スキャナーで形状をデータ化することも可能である。作りたいパーツのテスト品を樹脂で造形できるようになった。

新しい製品・サービス:インクジェット式3次元造形機を用いた眼鏡部品の試作開発。顔検出機能を妨害できるプライバシー保護眼鏡(全て樹脂、テンプルまで一体型で造形)や、オーダーメードの眼鏡枠も視野に入れている。

事業の効果

手作業でテスト品を削り出していた頃に比べ、早さと正確さを実現した。具体的なテスト品を発注先に提案して双方協力しながらデザインを検討するという積極的なビジネスにつながった。人金型作りとパーツ製造にスムーズに進めるようになり、コスト低減と短納期化にもつながった。形状改善や試作を何度もスピーディーに行える強みが、研究機関との協力による眼鏡の開発にも活きた。

今後の展望

テスト品だけでなく、眼鏡枠や関連部品の製造に3Dプリンターを使う可能性も広がった。耐久性の課題はあるが、樹脂やプリンターの進歩に期待でき、眼鏡枠以外への応用も検討していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。