多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社道志化学工業所
成果ガス抜きのクリアランス 0.05mm→0.5mm
| 事業者名 | 株式会社道志化学工業所 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県 南都留郡道志村 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 組込みソフトウェア |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1982年 |
昭和46年にプラスチック成形加工業として創業し、自動車部品のパイプをとめるファスナーの製造からスタートした。その後ダンパー部品の製造も手掛け、現在はファスナーを中心にプラスチック成形事業を展開している。自動車のカップホルダーなど外観が目立つ製品も扱い、外観不良はクレームにつながりやすい。業界全体でもガス対策が課題となっている。
抱えていた課題
やったこと
金型内のクリアランスを小さく抑える従来工法では、高温ガスがモールドデポジットとなって目詰まりを起こすため、ガスを金型外へ排出する工法の開発に取り組んだ。効果的にガスを排出するエジェクタピンを研究・試作し、強度や加工性に問題がなく0.5mm以上のクリアランスを確保できる独自形状のエジェクタピンを開発した。あわせてエジェクタピンを装着するエジェクタプレートも開発し、従来型より多くのガスを排出できるようにした。成形では射出開始と同時にガス抜き制御を作動させ、樹脂が接近したら解除して樹脂のオーバーフローを防ぐ制御を行う。試作と評価を重ねて最適条件を見つけた。
新しい製品・サービス:ガス抜き工法(独自形状のエジェクタピンとエジェクタプレート)
ガス抜き工法の開発により、目に見えるほど多くのガスが金型外に排出され、金型に付着するガスヤニの低減も確認できた。外観不良が減り、クレーム対応に追われる状況の改善が期待される。ガスの排出量など数値的な効果は今後、山梨県富士工業技術センターの協力を得て測定する計画である。また、この工法を自社製造に活かすほか独自技術として販売する計画もある。
今後はガス排出量の採取実験を行い、自社製造への活用と独自技術としての販売を計画している。さまざまなプラスチック成形に応用できるため広くアピールし、技術を売っていける企業をめざす。
プラスチック成形はクレームとの戦いです
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
複雑な形状の部品を認識・適応する塗布技術を確立するとともに、急速乾燥機構と色及び色ムラを認識評価する機構を構築し制御した。
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%